名曲38 「心のPhotograph」【国安わたる】[ミスター味っ子]
ーートンデモアニメながら楽曲のレベルは至高であったーー
【心のPhotograph】
「ミスター味っ子」という作品はご存知だろうか。知っている人はああアレねといわくつきの目になる
ことではないか。いやいや、別に普通の料理漫画だと思う人もいるだろう。
この作品はアニメを見たことがあるかどうかで見方が変わるといってもいい。なぜなら演出が屈指のトンデモ表現なのである。
昔懐かしのニコニコ動画でもよくネタにされていた。私は漫画のほうを先に知っていたので、あとからこういったネタ動画を見て腹を抱えて笑ったものだった。まあそれにしてもぶっ飛んでますな。
しかし「名作品に名曲あり」の格言にもあるようにミスター味っ子にも名曲が存在した。こちらはエンディング曲なのだが作品の世界観に似合わないようなバラードである。しかしエンディングらしさが残っていていい。
{um}がたまらなくセクシーだ。味皇さんもこれくらいセクシーに品評できたらいいのに。歌声の持ち主は国安わたる。残念ながらこの曲とオープニング曲でしか作品は見当たらなかった。あまり歌手としては大成できなかったのかもしれない。特に女性受けしそうであっただけに意外であった。
オープニング曲の「ルネサンス情熱」もまた名曲なので別の機会に取り上げたい。ミスター味っ子がトンデモアニメという認識だけで広まるのはもったいない。これだけ素晴らしい名曲を残していたのだと、もっと世に広まるべきである。
歌詞も琴線に触れる内容である。
{時間はすぐに消えて 人もいつか変わった 飾らないでしゃべり合った あの時代が懐かしくて}
そう、あの時代はよかった。ニコニコ動画を懐かしく見ていたあの頃を思い出して、あなたも心のPhotographを開いてみませんか。
【今日の名歌詞】
いつも何かを求めながら いつも背伸びをしていた僕たち 振り返れば 手を取り合った友達がいた