名曲922 「YOU GET TO BURNING」【松澤由実】[機動戦艦ナデシコ]
ーーデビューシングルがアニソン界に残る産物にーー
【機動戦艦ナデシコ】YOU GET TO BURNING
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SFロボットアニメ系統の中でも、ラブコメ要素が強いのが機動戦艦ナデシコである。作画でいかにも、なように90年代の作品だ。1996年から97年にかけて放送された。
その時期には新世紀エヴァンゲリオンも近く放送され(わりと世界観が似ている)比較されたのだとか。当時の人気風潮の影響もあったと思われる。ガンダムブームはまだ続いていたと思われ、リバイバルやそれこそエヴァで火が付いた。
その中でよく平成アニソンの神曲として紹介されがちなのがこのオープニングである。これも長らく私の中でストック要因であったが、実は名曲とまではギリギリいかないんじゃないかという評価だったのだ。
松澤由実のみずみずしい歌声、良好なサウンドにもかかわらずなぜ微妙だったかというと、盛り上がり方が中途半端だという点である。数々のこれまでに取り上げてきた王道アニソンと比べると、どうも弱い。
しかしこれが平成前期の色だと思い直し、ある意味時代を象徴した存在という歴史的観点から、これもこれでいいのかと改めた。そう、90年代はもうアニソンといえばマジンガーやアッコちゃんのようなものではないのである。そしてまた後ろ向きの見方になるのだが、平成後期との比較をしてしまい、再評価に結びついてしまうという面もある。
恐らく、アニソンを語る上では外せない曲といえるだろう。個人的な名曲のランクの中ではかなり下の方だが、無視はできなかった。だってねえ、あんまりこのアニメ直視できんのですよ。宇宙戦艦ヤマトとガンダムを組み合わせたパチモンのような匂いがして……すみません刺さないで。