名曲324 「For My Parents」【大事MANブラザーズバンド】
ーー一発屋と軽蔑する人に、この曲を聴いて認識を改めさせる会の会長ですーー
【For My Parents ✧ 大事MANブラザーズバンド】
負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと。……日本を代表する名フレーズだ。その曲がきっかけで大事MANブラザーズバンドは盛大な一発屋となったわけだが、それ以外の曲は大したことがないのかと思われてしまうと、ちょっと待ってと言いたい。
今回紹介するのは「それが大事」が収録されているアルバム「これも大事」(正直好きなネーミング)の最後の曲である。アルバムのトリを飾る曲なだけあって、壮大な仕上がりにまとまっている。
余談だが、ほぼどのアーティストもアルバムの最後の曲は気合を入れているように感じるのだが、そういう姿勢はかえって捨て曲を作ってしまうのではないかと危惧している。あえて力を抜くというのはアーティストとして変なものだが、有名どころでもちらほらとそういう曲は散見される。今後、来年くらいに迷曲のほうで取り上げたいと思う。
曲に戻る。立川俊之のセンスが光るのだが、そういう御託はやめておこう。歌詞を貼っていく。
{照れくさくて言わずにおいといた 気持ちを今なら話せる 何も見えぬ頃から支えられ 今では道さえ決めている}
{商いに負けぬ父親と風から守る母親に 何をかえせばいいの? 雨は嵩 ケガはまじないで 幼き日を守ってくれた この大事な人達へ}
{離れる時もいつかくるだろう 今を大事にしたいよ あなただけがそこでいつの日にも どんなことでも見つめてた}
{背中で守った父親と心で守る母親に 何をかえせばいいの? この先このオレがあなたと同じ立場になった時 気持ちだってわかるだろう}
{「ありがとう」ぐらいしか言葉にできない 情けないことだけど 「ありがとう」ぐらいしか感謝の言葉が言えない 残念だけど}
{照れくさくて言わずにおいといた 気持ちを今なら話せる 悪事ばかりしてたこのオレをどんな時でも見つめていた}
{商いに負けぬ父親と風から守る母親に 何をかえせばいいの? 雨は嵩 ケガはまじないで 幼き日を守ってくれた この大事な人達へ}
{「ありがとう」ぐらいしか言葉にできない 情けないことだけど 「ありがとう」ぐらいしか感謝の言葉が言えない 残念だけど}
{La La La……}
以上である。かなりゆったりしたテンポなのは思いを伝えたかったためだ。まだまだ言葉を紡ぎたかっただろうが、やりきれない気持ちをうまくまとめている。
サビの「言葉にできない」の歌い方は本当に泣いているんじゃないかと思うほど秀逸。胸にくる。そうなのだ。本当にそれくらいしか言葉が見つからなくて。
このnoteを始めて、絶対にどこかで紹介しようと思っていた曲だった。これが埋もれるようじゃ日本は終わり。いつの世も心にFor My Parents。
【今日の名歌詞】
「ありがとう」ぐらいしか言葉にできない 情けないことだけど 「ありがとう」ぐらいしか感謝の言葉が言えない 残念だけど