名曲531 「青空っていいな」【堀江美都子】[ドラえもん]
ーーぼくらは未来の地球っ子ーー
【青空っていいな(フル)】
前回は嫌な思いをしたからか冒頭で愚痴を吐露してしまった。こういうときはすっきり透き通る曲を聴くのが一番である。となれば堀江美都子しかない。我々20代のオアシス。そう同世代の友人に話したところ、「そうだな!」と力強く頷いてくれた。やっぱりそうだよねえ。
今回はドラえもんのエンディングテーマから紹介。「青空っていいな」は1988年から1992年まで使用された。ちなみにエンディングテーマでその人の世代がわかる。ひとつ前は「ぼくたち地球人」。ひとつ後は「あしたもともだち」である。どれも数年単位で移り変わっている。私は「あったまテカテーカ」なんですなあ。
ドラえもんはどれも名曲なのだが、これは神の影響が大きいだろう。広辞苑の奥隅を見てほしい。神と書いて「きくちしゅんすけ」と読むのだが発見できただろうか。振り仮名の関係上からか、常用化はまだされていない。
当時の映像も発見できた。これは貴重である。当時のテロップでは声の出演を最後に載せていたようだ。前者は特に興味深い。次回予告がなく、プラカードを出しているドラえもんなんて初めて見た。いやはやマニアックなところを見てしまう。
{ごらんよ 青空が笑っている 君とぼくの心に 笑っている おおきな青空をながめてると 誰かさんの笑顔にみえてくるよ}
{ぼくらは未来の地球っ子 とっても素敵な星だから どこかへゆきたいな 風に吹かれ 君とぼくは地球のともだちなのさ}
きれいな歌詞もぴったり。ドラえもんシリーズの中でもここまで透き通った曲はないだろう。「地球っ子」という表現が味わいあり。当時は○○っ子という表現を多用していたようで、いろいろな造語が生まれていたのだが、それも全部ひっくるめて地球に収めてしまった。こういう平和的なところがドラえもんの魅力である。
余談だが私は高校生まで、この曲を1996年ごろまで放映していたのだと思っていた。つまり『ぼくドラえもん2112』が流れるまで8年くらい流れていたのだと錯覚していたのである。悪く書くと「あしたもともだち」の認識が消えていたのだ。うーんそれが地味めな曲とはいえ、いかにこの曲の存在が大きいか。インパクト絶大なのだよのび太くん。
そろそろゴールデンウイークが近づいてきた。もう皆さん予定は立てただろうか。青空っていいな。そんな休暇にしたい。あーすっきり。
【今日の名歌詞】
ぼくらは未来の地球っ子 とっても素敵な星だから