名曲179 「アンパンマンたいそう」【ドリーミング】[アンパンマン]
ーーやなせたかしの愛情が詰まった不朽の名曲ーー
【アンパンマンたいそう】
さっそく自分語りで恐縮だが、私は幼い頃アンパンマンかドラえもんかでどっちを好きになるかと親に決められて(迫られてないが)いたようだ。その結果ドラえもんを選ぶことになるのだが、どうしても気になるところがあった。あのエンディング曲めちゃくちゃいい曲だったよなあと。
{自信をなくして くじけそうになったら いいことだけ いいことだけ 思いだせ}
作詞はアンパンマンの作者であるやなせたかし。非常にポジティブで救いのある、まさにアンパンマンが言いそうなことをそのまま歌詞に込めた。
{そうさ空と海を越えて 風のように走れ 夢と愛をつれて 地球をひとっ飛び}
メロディー秀逸ポイント。ここがあるからサビが盛り上がる。子供向けアニソンなのでいまのゆとりがあるJ-POPとは違い、すぐにサビに持っていかないと冗長になり子どもは飽きてしまう。それをうまくまとめたのは素晴らしい。
{アンパンマンは君さ 元気をだして アンパンマンは君さ 力のかぎり ほらキラめくよ 君はやさしいヒーローさ}
老若男女に愛される完璧なサビ。歌詞もメロディーも100点満点である。公募で曲を募っても、どれもこの曲には敵わないだろう。
しかしこの曲には苦言を呈さなくてはいけないところがある。尺を埋めようと必死になっている後半がキズ。アンパン♪アンパン♪ってあんた。3分を超えてからの作曲の構成はひどいもひどい。昭和のアニソンならビシッと締めていただろう。
さて、実はもう1パターンあるのもご存知だろうか。
【CHA CHA Version】
ふむ。あのCHA CHAが歌っている。まあでもこれはメジャーにならなかった。
【アンパンマンくらぶ】 アンパンマン体操
やはりドリーミングバージョンでないと。検索してみると意外に当時のエンディング映像がなかったので上記の動画を見つけた。子どもたちの踊りもさることながらエンディングバージョンの構成が見事。
国民的アニメは意外と主題歌をコロコロと変える傾向がある中で、この曲がなぜいまでも愛され採用され続けているか。それはこれ以上の曲がないからに他ならない。
{だいじなもの忘れて べそかきそになったら 好きな人と好きな人と 手をつなごう}
{楽しいこといっぱい でもさびしくなったら 愛すること愛すること すてないで}
愛情がこんなに詰まった歌詞はそうそうない。あの歌詞を胸に刻んだ当時の子どもたちも、いまや立派に成長した。もし自信をなくしてくじけそうになったら、いま一度思い返してほしい。
【今日の名歌詞】
楽しいこといっぱい でもさびしくなったら 愛すること愛すること すてないで
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