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名曲71 「はいからさんが通る」【関田昇介】[はいからさんが通る]
ーーハイハイハイ、癖になる完成度の高さは悔しいほどに感服するばかりーー
【はいからさんが通る】
はいからさんが通る、と聞くと南野陽子主演のドラマや2017年に放映された映画のことを思い浮かべる方が多いだろう。今回は1978年に放送されたアニメ版の主題歌を取り上げる。
{もう うわさはききましたか そして その目でたしかめましたか どっきりするほど きれいな瞳 びっくりするほど あふれるロマン 話題独占 人気独占 大正時代のチャーミング・レディ}
序盤からテンポよく歌いあげていき思わずリズムを踏みたくなるかのよう。ただ歌詞はなかなかの破壊力だ。
{ハイハイハイ はいからさんが通る やさしい心を ふりまきながら ハイハイハイ はいからさんが通る やさしい心を ふりまきながら}
サビはかなりの心地よさで、中毒性が高い。ハイハイハイと加えたのがいい味を出している。昭和のアニソンは短い歌詞の中で人の心に打つフレーズを入れていることが多く、一文字一文字に心を込めているさまがわかるのだ。いわば芸術といえようか。SMAP的に表現するなら「インパクトがコンパクトにまとまっている」。ちなみに作曲は名曲38で取り上げた国安わたるが務めている。意外なつながりだが、このメロディーの秀逸さは納得である。
2番はいまだと若干アウトな歌詞があるので紹介したい。
{もう うわさはききましたか やはり あなたもとりこなんですか がっくりくるほど ペチャパイなのに がっくりくるほど じゃじゃ馬なのに 話題沸騰 人気沸騰 大正時代の ショッキング・レディ}
「がっくりくるほどペチャパイ」というのがいかにも昭和らしい表現。当時はおおらかだったことがよくわかる。まあでも、キャラクターを知る上では非常にイメージしやすいし、私はこのアニメを見たことはないが、主人公はおてんばなのだろうと想像できる。
いま大人気の鬼滅の刃の舞台は大正時代。この作品も歌詞にあるように大正時代を舞台としている。もう一度評価されていい作品といえるだろう。特に、女子の人気は高そうだ。
【今日の名歌詞】
話題独占 人気独占 大正時代のチャーミング・レディ