名曲376 「ばくはつ五郎」【ザ・ワンダース】[ばくはつ五郎]

ーー中毒性高いばっくはつ五郎のインパクトーー

【ばくはつ五郎 ・涙はともだち ワンダース】

 昭和のアニソンはいいぞ……そう言い続けて最近はあまり取り上げていなかった。今回は久しぶりに70年代のアニソンを紹介。知名度期待値約1%。いいんだもん、これから増やそうぞ。

 「ばくはつ五郎」とはまたすごいタイトルだが、れっきとしたアニメである。1970年に半年間放送された。調べてみると漫画版では「ばくはつ大将」だったらしい。内容は青春学園ストーリー。昭和らしい熱の入った内容となっている。よくわからないが主人公がいろいろな部活動に入って奮闘するようだ。キャラのデフォルメがまさにザ・昭和。基本図みたいな感じ。

{ワン・ツー・スリー・フォーストップ!ストップ! ワン・ツー・スリー・フォーストップ!ストップ!}

{ストップといったら涙が止まる ケンカをしたってくよくよするな 笑ってしまえば忘れるものさ(イエイ!)}

{そんなこと そんなこと 考えているから ばくはつ五郎は ばくはつ五郎はいかしているんだよ}

 く~たまらん。これぞ昭和アニソンである。マジンガーZのようなヒーローなら技名を叫ぶ。しかしこの作品はヒューマンストーリーなので、技名がない。それではどうやって個性を出すか。言葉で主人公の雰囲気を創り上げるのである。

 注目すべきは(イエイ!)の相槌。これに「ばくはつ五郎」の作品、いや昭和30~40年代のすべてが詰まっている。馬鹿にはしていないが絶妙なのだ。このわかりやすさったらない。この陽気さったらない。

 それでいてメロディーもなかなかによい。当時の洋楽にも通用する出来だろう。妙に「ばっくはつ五郎は、ばっくはつ五郎は」のところが中毒性ある。ザ・ワンダースのコーラスのおかげで思わずリピート。影の薄い作品ではあるだろうが、もっと評価されてほしい名曲だ。

 そしてエンディングもまた名曲なのである。こちらもぜひ。正直どちらにするか悩んだのだが中毒性を評価してオープニングにした。ちなみに冒頭の動画でフルバージョンを聴ける。

 それにしてもザ・ワンダースってめちゃくちゃ歌がうまくないか。そう思ったそこのあなた、実はあの尾崎紀世彦が在籍しているのである。なんとワンダフルな。尾崎紀世彦もそういえばまだ取り上げていなかった。このお方も絶対に忘れてはいけない存在である。もう少々お待ちを。

       【今日の名歌詞】

ストップといったら涙が止まる ケンカをしたってくよくよするな 笑ってしまえば忘れるものさ(イエイ!)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?