名曲64 「Don't Talk About It」【Culture Club】
ーー得体の知れない不気味さに心奪われるーー
【Don't Talk About It】
動画のサムネを見てうおっと思った方も多いだろう。そしてあるひとつのことが頭をよぎったのではないか。
カルチャークラブは見た目の奇抜さが印象的である。イギリスで1980年代に主に活躍したバンドだ。ボーカルのボーイジョージの歌声は独特な優しさがそこはかとなくある。そう、まるでいい男に近づくオカマのような妙な優しさ。
この曲は軽快なリズムと平易な英語が合わさって一気にハマった。実は歌っているバンドの姿を見ることなく何年も時間が経過していき、あるときこの歌っているカルチャークラブってどんな格好なのだろうと興味を持ったことでその姿が発覚したのだった。ちなみにこの曲は日本でもノエビア化粧品のCMとして流れたことがある。
まあそれは置いといて、歌詞は高校生でも分かりやすい内容だ。当時はスラスラ訳せた気がするが、20代になってみると英語がしんどい。
{When I think that love was there Don't wanna talk about it}
ざっくりと訳すと、[愛はそこにあると思っていてもその話はしたくない]
というもの。サビで何度も繰り返していることからこの曲の根幹であるとわかる。Don't wanna talk about itを2回繰り返していることから、ニュアンスはイヤだイヤだという感じだろうか。また、そのサビの直前にこんな歌詞もある。
{Another suicide}
suicideは犠牲などと訳す。この場合、人間の愛の話から自殺と見ていいだろう。別の自殺。暗い歌詞であるイメージが膨らんだ。
{The pain we share While they just talk about it}
これまたざっくりと訳すと、[私たちが共有した痛みを彼らは話す]
うーん、While they just talk about itも2回繰り返しているから彼らが話していることに対してもイヤだイヤだという感じか。何かしらの形で愛を失ってそれについてペラペラと喋る輩がいる。
{Just then I stopped believing But only for a while}
後半で[その時ほんの少しだが私は信じられなくなった]という歌詞も出てくる。やはり暗い歌のようだ。これだけポップでいいリズムなのに。
なんだか英文読解のような感じになってしまい申し訳ない。底知れぬ中毒性があるので、詳しい方はぜひご考察願いたい。
【今日の名歌詞】
When I think that love was there Don't wanna talk about it