名曲403 「Misty Lady」【CASIOPEA 3rd】
ーーいいものを全て取り込む。フュージョンの魅力ーー
【Casiopea 3rd - Misty Lady [2013 Version]】
カシオペアは歴史が長い。デビューの1970年代から現在に至るまでメンバーを入れ替え、グループ名も変え、ブラッシュアップしてきたようだ。その変遷を書いているとそれだけでこの記事が終わってしまいそうである。
このnoteでフュージョンを取り上げたのは初めて。1970年代に発生したジャンルである。ジャズをベースに、ロックやキーボード、クラッシックなどを融合(フュージョン)させたのが特徴だ。
私はカシオペアを知っていた。母親の影響で耳にしていたのだ。今回紹介する曲は私自らがいいと思った曲である。詳しい方ならなぜ2013年バージョンを選んだのかと小一時間問い詰められそうだが、出会った母鳥がそうだったからとしかいえない。
こちらが原曲バージョンだ。ちょっと毛色が違う気もする。より電子コンピューター感が強い。それもそのはず、そのころ(1983年)とメンバーが変わっている。
作曲は野呂一生。非常にメロディーラインが優秀である。この曲を聴いて、皆さんはどんな光景を思い浮かべるだろうか。
私は夜。ネオン街の一角でこじんまりしたバーにマスターと常連の客が5人。あと3人くらいで満席になるその狭い空間で、マスターが入り口のドアに注意を払っている。
3人がやってきた。一ヶ月に1回の会合。生存確認。全員いい年になった。身なりも渋い色合いのものになってしまったが、あと10年は着てやろうと思っている。そして。
マスターと5人の常連客は外に出る。店を閉めて。そして繰り出す夜の街。通い慣れたこの道も、毎回違った景色が見られて楽しい。異様に存在感のある9人に、周囲の目線は吸い込まれていった。この夜に迷い込んでしまった若い女。9人を見てもしやと勘づく。80年代に活躍したといわれるあの伝説のーー
カシオペアは永遠なり。フュージョンも永遠なり。
【今日の名歌詞】
なし