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名曲25 「Amazing」【Official髭男dism】

ーー世が世ならミリオンヒットを連発していただろう。逆に生まれた時代が悪かったーー

【Amazing】

私は現代の曲をあまり聞かない。とはいっても情報収集のために、話題についていくために聞くことは多い。

数年前からどの曲もあまり心に響かず、その影響もあってどんどん昔の曲を好むようになり、いまや90年代の邦楽信者となってしまったわけなのだが、ひと組、完全に事情の異なるグループが現れたのである。それがOfficial髭男dismだった。ヒゲダンのおかげで2020年代の音楽に目を向けることができたのである。

この曲はシングルPretenderのカップリング曲。もちろんシングルも名作なのだが、私の心を揺さぶったのはどちらかというとこちらである。それは心が荒んでいたのも影響しているだろう。あの部分が突き刺さった。

{どうかしてなきゃ やってらんねえな}

そう、amazingの中で最も印象に残るここである。もっといえば「やってらんねえなぁーーぁぁぁー」。

{あの星へFly}

ここのハイトーンボイスもたまらない。本当に星に向かって突き抜けていくようである。

この曲に出会ってからは、家でしんどいとき、うまくいかないときに「やってらんねえなー」と口ずさむようになった。調子がいいときはあの星へFlyしてしまう。これが妙にしっくりくる。ヒゲダンの秀逸な歌い方も相まって心がこもっているように感じるのである。

何やらSpotifyという音楽サイトで2020年の三冠を達成したそうではないか。これは仮に90年代に曲をリリースしていた場合、Pretenderは200万近く売れていたのではないかと推測する。同時にamazingも評価されていただろう。正直、ヒゲダンは歌が格段にうまいわけではない。しかし声質が非常によく、メロディも心に刺さるものばかり。売れるわけである。

そしてこの曲の歌詞を見て脱帽した。隙が無いではないか。私の中でも歌詞、曲、声質の三冠王だ。

【今日の名歌詞】

どうやら長いこと満員電車に揺られすぎたようだ 前ならえ 右にならえ もう勘弁してくれよ 今だ 走り出せ フリーダム


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