名曲225 「Who Are You」【芳野藤丸】
ーーガチの「クール」に吹っ飛ばされるーー
【Yoshino Fujimal - Who Are You】
私の中で号外が出た。それは芳野藤丸を知った瞬間だった。ツチノコやネッシーに引けを取らない世紀の大発見だった。
以前にAB'Sを紹介したことがあったが、今回はそのボーカルの芳野藤丸を紹介。ソロでもクールは変わらない。このアフログラサンおじさん、並ではない。特上だ。
{Who are you? サングラスを横切る 陽灼けのイカシたお前は 何処から来たのか}
イントロから渋い。ギターの旋律と踊りたくなるようなメロディー。
{Who are you? 少し手をやく女も 素敵さなんて笑えば 涼しい顔だね}
このあとの異空間にいってしまいそうな間奏がベリーグッド。そしてそこから本当にやってきたように、突如セクシーな女性の声が響く。
{サイドシートに埋ずめた肌の火照り 朝が来るまで黙って寝顔見てた}
サイドシートの瞬間に拍手喝采である。うおおおと叫びたくなること間違いなしだがどうも渋い雰囲気のおかげで落ち着いて盛り上がれる。
{やさしすぎて駄目な男に 一度位 なっていいよね}
このハーモニーがたまらない。やさしす~ぎ~て~。ああ、誰か一緒に歌ってくれる女性はいませんか。この曲をデュエットするのが夢かもしれない。
{Who are you? 知っているのは仇名と ゆきずりほどのやさしさ 何処までゆくのか}
{Who are you? 来年ここで逢えても 顔さえ想い出せない 短かい出来事}
ここらでまた欲しくなってくる。あの女性が。
{淡い Rouge の}
うおおおおお。
{フィルターだけが残る 赤い Body は夏の向こうへ消えた}
{蜃気楼を愛したやつが 一人位 いてもいいよね やさしすぎて だめな男に 一度位 なっていいよね}
歌詞もまたクールなのだ。ここからひたすらにWho are you?と尋ねて終わるのだが、アウトロまでよくできている。男の脳裏にこびりついているさまが浮かぶのだ。
これほどの名曲、そうそうないどころか80年代を代表するレベルだと思うのだが、果たしてどうだろう。やはり知名度は低い。ぜひともアルバム曲からのシングルカットを望む。それかもっと有名人が宣伝してくれないだろうか。Who are you?
【今日の名歌詞】
蜃気楼を愛したやつが 一人位 いてもいいよね やさしすぎて だめな男に 一度位 なっていいよね