名曲554 「Body Works」【カルロストシキ&オメガトライブ】
ーーおめかしして街にでかけようーー
【Body Works】
カルロストシキを取り上げるのは久しぶりのようでそうでもなかった。もう気分は夏である。噓である。梅雨だなあ。
最近はまた精神が不安定になってきているのだが、こんなときこそ音楽である。今回はシティポップに属するであろうカルロストシキ&オメガトライブの隠れた名曲を紹介。耳にすると思わずウキウキになれる。1989年に発売された『be yourself』に収録されている「Body Works」だ。
作詞は売野雅勇。作曲は林哲司。どちらも80年代を代表する存在だが、このnoteを長く見ている方は私の好みがどちらなのかわかるかもしれない。そう、私は林哲司信者なのだ。
もうそれは散々書いただろうということで、今回はカルロストシキについて触れていきたい。ブラジル出身の日系人。1964年に生まれた。現在は58歳と、まだまだ若い。
1982年に来日。デビュー直後はカタカナではなく「CARLOS」の名義であった。1985年に転機が訪れる。当時、杉山清貴がオメガトライブとのコンビを脱退が決まったあと、後継者を探していた。そこでカルロストシキが候補者となり、1986年に「1986オメガトライブ」でユニット結成。一躍スターの街道に足を踏み入れた。しかし、一発は打ちあげても後続のヒットには恵まれず。1990年代前半まで活躍していたのだが、椎間板ヘルニアを患ったため、静養のため帰国し、音楽活動も休止した。
私が最後に見ることができたのはこちらの動画での姿。うーむ、さすがに即興とあって衰えは否めない。事前に打ち合わせしてもらいたかった気もする。ニンニクで事業を進めていたとは知らなかったが、やはり一度何かを成しえた人は、どの道にいってもうまくいくようだ。
それにしても特徴のある歌声。当時の評判を耳にすると、それほど歌はうまくなかったと聞く。それでも当時の声質はピカイチ。ちょうど静養期間に入る前の若々しい時期との相性はさぞよかったことだろう。だが歳を重ねることでアンバランスになったかもしれない。正直その動画では自信を失っているようにも見えた。
{君は怖がっているのさ}
そこでこの曲のサビを贈りたい。ぜひ日本でコンサートを開いてほしいものである。
【今日の名歌詞】
短いキスしたとき 眉をひそめ黙り込んだ人