名曲295 「ヤッターマンの歌」【山本まさゆき】[タイムボカンシリーズ ヤッターマン]
ーー遊び心満載のヒーローソング。アチョーで試される愛ーー
【ヤッターマンの歌【OP/FULL】歌詞付き】
ヤッターマンは我々20代でも知名度が高い。嵐が主演の映画を見た方も多いだろう。確か深田恭子がエロかった。やっぱりドロンジョ様ですな。
今回は初代のオープニングを。迷曲2でも取り上げた山本正之の曲だ。恐らく最も知名度が高い曲ではないか。ちなみに子ども向けアニメの場合はまさゆき表記のようだ。
{ウー ワンワンワン ウー チンチンチン}
メカ出動。チンチンチンの表現はいかにも当時らしい。
{ワンと吠えりゃ ツー スリー サイレンの音 たからかに 地球のうらおもて ひっととび ただいま出動 ヤッターワン}
「ワンと吠えりゃ」の部分がたまらなく好きである。コーラスの子どもたちの声がその瞬間だけ少し低い。そういうフェチ的な意味でたまらな……まあそれは置いといて。
数あるアニソンの中でも秀逸なポイントに思う。テンポは最高峰。歌いやすさも最上級クラス。元気になるし、腕を高々と振り上げたくなる。
{仮面にかくした正義の心 ドロンボーたちを ぶっとばせ}
ちょっとここだけ演歌っぽい雰囲気。ゆったり進むと思いきや。
{エンジン ブルブル 絶好調 足をあげて チンチン勝利のポーズだ ハイ!
(アチョー! アチョアチョアチョアチョ!)}
そこから一気にガラリと展開が変わる。エンジンブルブル絶好調の語感のよさは秀逸だ。「勝利のポーズだ」が気の抜けた感じだが、続くアチョーでまた跳ね上がる。肝といってもいい。
アチョーをしっかり歌えるか。これがこの曲最大のポイントであり、愛しているかが試される。多くの歌手がカバーしてきたが、ここを独自にアレンジしたり、アチョアチョアチョアチョ(ワンワンワンワンと歌うと歌いやすい)を端折ったりする人もいるのだが、それは非常に残念だった。
{おどろくほどに 強いんだ ヤッター ヤッター ヤッター ヤッター ヤッターマン}
大団円で締めくくる感じもまたよし。ヤッター4連発で必ず腕を上げてしまう。1番だけでお腹いっぱいの大傑作であった。
さて、多くの歌手がカバーしてきたと書いたので少し紹介。
世良公則バージョン。部分的にはかっこいいのだが、コレジャナイ。アチョーをやはり手抜いている。
高見沢俊彦バージョン。こちらは別物みたいなロック調。アチョーをやはり手抜いているし、クセが強くてリスペクトがあまり感じられなかった。
こちらは西尾夕紀バージョン。バリバリの演歌歌手だが、この曲とめちゃくちゃ相性がいい。アチョーをしっかり歌っているのでいちばん好きだ。
だが、やっぱこれだね。オリジナルが最高だ。
ちなみにもう消されてしまったのだがYouTubeにアニソン歌手が揃って歌っている動画があった。水木一郎が「勝利のポーズだ」を力強く歌っていたり、堀江美都子がアチョーを歌っていたり、影山ヒロノブがカメラにアップでコミカルに歌っていたり、前川陽子が若干遅れ気味に「ワンと吠えりゃ」を歌っていたり。それはそれは豪華だった。実はその動画でみんなが楽しそうに歌っているのを見て好きになったのだった。だって、アチョー歌うの恥ずかしかったんだもん。今じゃ、カラオケの十八番にまでなったのだけれど。
【今日の名歌詞】
エンジン ブルブル 絶好調 足をあげて チンチン勝利のポーズだ ハイ!
(アチョー! アチョアチョアチョアチョ!)
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