名曲313 「Lはラブリー」【かおりくみこ】[The♡かぼちゃワイン]
ーーポップな主題歌で作品全体も華やかにーー
【THE かぼちゃワイン Lはラブリー(FULL)】
The♡かぼちゃワインは1982年から1984年まで放送されたアニメだ。よくあるラブコメだが、普通とちょっと違うところがある。男の背が小さく、女の背が高い(Lサイズ)のである。そんな微妙なアンバランスが特徴の恋愛ものだが、当時は「うる星やつら」や高橋留美子作品が人気を集めていた時代で、この作品も一定の人気があったそうである。どちらかというとマイナーなほうだろうか。
今回はその主題歌を紹介。80年代にもなるとアニソンの王道を崩した曲が増えてきていたのだが、これは忠実に昔のアニソンを体現している。
{L!LはLOVEのL L!LはLIPのL このくちびるに 燃える愛をのせて Lはあなたをみつめてる}
いきなりのイントロが幸せ満載で素晴らしい。ここだけでも評価できるが、かおりくみこの跳ねるような歌い方もまたよし。
{私は決めます 決めたんです まぶしい恋人 あなただけ 磁石が自然に引きあうように 私 スルスル 魅きよせられる ねえ いいでしょ そばにいても ねえ いいでしょ キスをしても}
この押しっぷり。いいですなあ。世の男性はこれを夢見ているのである。
女の子の気持ちが強いアニメといえば、前述の「うる星やつら」が最高峰だろう。反対に男の子が恋焦がれる(片想いなど)アニメは数知れず。
1話があったので紹介。いかにも古川登志夫~って感じの男キャラに(調べなくても一発だ)、当時のヒロインを象徴するような、清涼感のある声のよこざわけい子。ドラミちゃんのイメージがつきまとうのを振り払い、見てみた。うーん、なかなかのドタバタ劇。微妙にエロいし生々しい。
こういったアニメはもう深夜でないと放送できなくなってしまった。当時はなんと夜の七時台というゴールデンタイムに放送されていたとのことで、家族で見るのには抵抗もあったのではないか。時代を感じる。
ヒロインのムチムチっぷりは昨今のアニメなら普通だが、極端なアニメチックでないリアルな肉感なのでそそる人も多いのではないか。しかし胸はLまでないようである。恐らく、平成後期ならやってたね。そういう設定で有り得ない爆乳化をさせていたね。そこの線引きがこの作品のいいところ。意外と令和になって若者が再評価するのではないかとにらんでいる。
【今日の名歌詞】
L!LはLOVEのL L!LはLIPのL