名曲208 「雨がやまない」【SMAP】
ーーSMAP屈指のネガティブソング。It's Rainy Dayーー
今回は動画が見つからなかったのでカット。というのもこの曲はアルバム曲で元々知名度が低いのもあるが、現在はほとんど封印された曲の扱いとなっている。はず。
この曲は1995年の(Gold Singer)007のアルバムに収録された。というとライトなSMAPファンでもお気づきだろう。森且行がまだメンバーにいたのだ。この曲にもがっつり携わっている(声から察するに森君とキムタクのデュオだろうか)。この森君SMAP脱退からしばらく、いや私の記憶ではまったく解禁されていない。現在、SMAPが解散したことで今後歌われるのは絶望的といえるだろう。
しかしながら、このまま埋もれてしまうには惜しい名曲なのだ。
{朝からずっと 降り続く雨 決まらない髪 うんざりさ まるでこないだ フラれた日のパターン しけた煙草 火を付けた}
憂鬱なイントロが秀逸である。梅雨を思わせる。そして歌詞のネガティブさもまたいい。しかし夢を与える立場のアイドルがこんな曲を歌うとは。
{まだ雨がやまない… はずれっぱなしの天気予報 こんなはずじゃなかった 初めて君を誘った日曜 It's Rainy Day}
サビは笑っちゃうくらいネガティブ。当時初めて聞いたとき私は子どもだったのだが、子どもながらに「変な曲」と思ったものだった。
{鏡に映る 憂鬱な気分 黒い傘じゃ 合わない服 いつも気合い入れた日に水を差す 下見までしたデートコース}
2番も強烈。何故だか悪い予感は当たるのである。なんでこんな日に雨が降るんだよと苛立ったときにピッタリの曲だ。以降、私も不意の雨が降ったときは脳内でこの曲が流れている。
{きっと不器用な僕にも君となら 上手くやれる気がしてた}
そしてこの歌詞があって悲哀の気持ちでいっぱいになる。ああ、今日は決めると意気込んでいたのだろう。あの雨のせいで。救いがあってほしい。
ところでこの曲が収録されているGold Singerはかなりの異色作といえる。全体的に完成度が高く、アレンジや遊び心も満載だ。私は初期の傑作と思っており、今後もこの作品のアルバム曲を積極的に取り上げていきたい。このまま埋もれるには惜しすぎる。
【今日の名歌詞】
まだ雨がやまない… ろくな事がない こんな日は こんなはずじゃなかった 何故だか悪い予感は当たる It's Rainy Blue