名曲248 「太陽がくれた季節」【青い三角定規】

ーー昭和を代表する青春ソング。若者の情熱を込めて燃やせーー

【太陽がくれた季節/青い三角定規】

 昭和の名曲は不変の価値を誇るという意味で、それこそ日本人が皆聞かねばならないのではと思っている。古典落語や純文学みたいな扱いといって差し支えない。そう書くと大人の方々からまだまだ古くないぞといわれそうだが、平成生まれにとっては大正時代も明治時代もあまり変わらない。つまり昭和も同じ「古い」価値観の中に部類してしまう。でもそれがいいのよと。

 「太陽がくれた季節」は1972年の曲である。当時の昭和スポコンチックな熱い雰囲気。実は長らく誰が歌っているのか知らなかったのだが、青い三角定規というグループ名だったとは。少し調べたら悲しい話を見てしまったので割愛。曲のすばらしさは変わらない。

{君は何を今 見つめているの 若い悲しみに 濡れたひとみで 逃げてゆく白い鳩 それとも愛 君も今日からは ぼくらの仲間 とびだそう 青空の下へ}

 青春だ。それもバリバリの。いまだとクサいなんていわれてしまいかねないが、いつの時代も仲間だと受け入れてくれるのは嬉しい。

{君は何を今 待ちつづけるの 街の片すみで ひざをかかえて とどかないあの手紙 別れた夢 君も今日からは ぼくらの仲間 とび込もう 青春の海へ}

 うーんたまらない。昭和のドラマだ。金八先生だ。いやもっと前の勧善懲悪ヒューマンドラマだ。

{青春は太陽が くれた季節 君も今日からは ぼくらの仲間 燃やそうよ 二度とない日々を…}

 「燃やそうよ、二度とない日々を」。これは大人になったいま、本当にそう思う。大人になってしまうと取り戻そうとしても取り戻せないのだ。それは自分自身がやる気があったとしても協力してくれる仲間がいないという意味で。だから、仲間は大事にしていきたい。

 ある日、高校時代の仲間と会う機会があったのだが、深夜まで付き合ってはくれず、日付が変わる前にお開きになったときは悲しかった。周りが大人になっていく中で、自分はまだくすぶっている何かがあるみたいだ。うおー

          【今日の名歌詞】

君も今日からは ぼくらの仲間 燃やそうよ 二度とない日々を…




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