名曲207 「ロックリバーへ」【大杉久美子/セントメリーチルドレンコーラス/コロムビアゆりかご会】[あらいぐまラスカル]
ーーあらいぐまラスカルをさらに名作へと押し上げた神曲ーー
【ロック・リバーへ / あらいぐまラスカル】
昔のアニソンで、妙に力が入っているなと思う曲がしばしばある。今回紹介する「あらいぐまラスカル」も、その類に入るだろう。そういう曲は味付けを濃くしたがために時代が経っても味が落ちない。長く愛される名曲になることが多い。
オープニングテーマのロックリバーへは有名なので知っている人も多いだろう。それにしても歌い手が多い。大杉久美子とどこかの合唱団という認識でいたのだが、セントメリーチルドレンコーラスは聞いたことがなかった。おそらく、最初の英語の部分を歌っているのではないかと思う。大杉久美子とコロムビアゆりかご会は一般教養なので説明不要ですな。
{Hidy Hidy little Rascal Like the wind O little Rascal Hidy Hidy my friend Rascal Come with me O little Rascal Hidy! Here Rascal}
冒頭の英語の歌詞が素晴らしい。疾走感があって子どもは容易に真似できないが、それでも駆け抜けていくさまはどこかラスカルの舞台が外国であることを想像させ、異国の世界へと誘ってくれるのである。
{しろつめくさの はながさいたら さあ いこう ラスカル 六月のかぜが わたるみちを ロックリバーへ とおのりしよう}
いやはやいい。しかし次の歌詞に心が締め付けられる。
{かみさま ありがとう ぼくにともだちをくれて}
こんな切ない歌詞はそうそうない。私はこの歌詞を幼いころ聞いたときに、まだアニメは見ていなくともフランダースの犬のように悲しいお話なのだなと想像したものだった。いまも、見れていない。
{ラスカルに あわせてくれて ラスカルに あわせてくれて ありがとう ぼくのともだち ラスカルに あわせてくれて}
ううう、どうか幸せになってほしい。
ちなみにこの曲はハイテンポなおかげで3番まで歌詞がある。飽きない構成になっている効果だ。
私は小さいころにこの曲を聴いて、冒頭の英語部分を必死に真似しようとしたのだが、同じ人はいないだろうか。最終的に「ユーラスカール」の部分しかわからず断念したものである。リベンジするならいまか。
【今日の名歌詞】
かみさま ありがとう ぼくにともだちをくれて