名曲822 「フライディ・チャイナタウン」【泰葉】
ーー中毒性の高さがあいまってイッツソー――――
【フライディ・チャイナタウン/ 泰葉 Official Lyric Video】
フライディ・チャイナタウン/ 泰葉 Official Lyric Video - YouTube
泰葉というと、私は長年、金髪豚野郎のイメージがこびりついていた。厳密にはまだある。いかにイメージを維持するのは大変か。例の事件?がなければ最強シンガーのままとして、私の中で形成されていただろうに。
風向きが変わったのはシティポップを好きになってからだった。どうもタイミング的には早めに世界で評価されていたようである。それを知らず私もたまたま見つけた時、これはすごいと思った。そうしたら世界クラスだったと知って、興奮したものだった。なんでも、SNSで一部流行していたとか。
年配者はリアルタイムで、若者はシティポップで知られるようになったいま、いまや説明不要ともいえる存在になった。あの独特のサウンドはそんじょそこらのチャイナメロディーでは出せない。それに加えて泰葉の突き抜けるような高音、全体を通して芯のある歌声が魅力的である。あれを素人が真似しようとすると変な感じになってしまうのだ。力がないとできないのである。
個人的には中国に行って聴いてみたいというわけではない。リリースされた1981年の東京で聴いてみたい曲である。当時のトーキョーはいまの目で見れば異国のような存在なのだ。私にとって。そうしてムードを味わいつつ、この音楽を流したい。なんて思っていたら街中のトラックから爆音で流れたりして。
とげとげしい言葉を投げたくもなる。そんなときこそジャスミンに口づけを。