名曲479 「素敵なルネッサンス」【平松愛理】
ーー乾杯で湧いた歓声。ルネッサーンス!ーー
【平松愛理 素敵なルネッサンス】
平松愛理は「部屋とYシャツと私」が有名だ。そのフレーズは非常に秀逸で、いまもよく参考にされることは多い。今回紹介する曲のタイトルも個人的に好みである。要はタイトル付けのセンスがいいのだ。
一発屋ではないかと言われている彼女だが、当然いい曲をよく歌っている。ああ、昔の曲が好きな性格でよかった。前述の曲は一般教養で知っていたとして、果たしてそれ以上の曲を歌える20代がどれほどいるか。えっへん。誇っておこう。
{泣きたくなるような 青い向い風 時間の架け橋を戻ったら 今日やっと逢える あの日光ってた 笑顔の宝石 同じ輝きで またこぼれたら素敵すぎるParty}
ポップなメロディーがいまの季節によく合う。再三比較して申し訳ないが、「部屋とYシャツと私」の歌い方とはずいぶん違うので印象が変わった方も多いだろう。
{乾杯でわいた 歓声の波に あおられて今頃楽に言える 「大好きだったの」上手く生きるのに 私があなたが いつか変わっても きっとここなら心が出逢える}
サビはメロディーが明るいのに歌詞が少し切ない。そういう曲は好みである。やはり歌の中では前向きにいかないといけない。
{あの頃よりずっと 素直な大人へ 時がプレゼントした今日までが二人のルネッサンス あの日光ってた 笑顔の宝石 同じ輝きで またこぼれたら素敵すぎるParty}
大サビもまたいい。転調は予想していてもやはり盛り上がる。アウトロが静かなのも演出ではないだろうか。私はなんだかドアを閉めた音が聞こえた。そうして楽しむルネッサンス。うんうん、ルネッサンス情熱。
ちなみにこの曲は『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』のエンディングテーマだったようだ。バラエティー番組のエンディング曲は妙に印象深いものが多い。私は同番組の「君がいたholy night」が好きで好きでたまらず、一切見たことがない番組でありながら評価していた。
その後、不幸な事故で『やるやら』は打ち切りに。いまよりずっと規制が緩い時代だっただろうから、その処遇については何ともいえないところがある。そういった昔気質のスタッフがいる番組ではまた事故が起こるかもしれない。でもそういう笑いは微妙である。心配が勝ってしまうからだ。変な締め方になってしまったが、平松愛理をもっと聞きましょう皆さん。
【今日の名歌詞】
あの日光ってた 笑顔の宝石 同じ輝きで またこぼれたら素敵すぎるParty