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名曲193 「鉄人28号」【デューク・エイセス】[鉄人28号]
ーー60年代を彩る本当の「かっこよさ」ーー
【デュークエイセス / 鉄人28号】
おそらくこのnote最古の曲を更新しただろうか。ついに60年代前半にまで踏み込むとは、暇人、暇人、どこへゆく。
鉄人28号は1963年から1966年まで放送されたアニメである。かなり昔の作品だ。当時リアルタイムで見ていた方は60代くらい。これより古いアニメは何かというと鉄腕アトムくらいしか思い浮かばない。
当時、テレビ放送が始まった初期とあり、アニメに入る前の演出がいかにも時代を思わせる。スポンサーのグリコの名前を連呼し、惜しげもなく商品名をど真ん中に出しているではないか。いまでは作品の世界観を損なうとかいろいろ言われそうだ。だがそこが味があっていい。
{ビルのまちに ガオー 夜のハイウエーに ガオー}
{ダダダダ ダーンと たまがくる ババババ バーンと はれつする ビューンと 飛んでく 鉄人28号}
余計な回りくどい表現はいらない。オノマトペでまくし立てる。子どもはそれで引き込まれるのだ。
{あるときは 正義の味方 あるときは 悪魔のてさき いいも わるいいも リモコンしだい 鉄人! 鉄人! どこへゆく ビューンと 飛んでく 鉄人28号}
60年代アニメの特徴ともいえるサビ。もはや象徴しているといっても過言ではない。この軍歌っぽい感じ、100年経っても味が落ちない強烈なコーティング。当時の歌謡曲の時代反映の影響が大きそうだが、もし当時「永遠に聴いてもらえるように」との思いが込められていたとしたらそれは素晴らしい功績だ。
どっしりと、チャラチャラせず、覚えやすく大きな声で歌いやすい。それがアニソンではないだろうか。多くの子どもの心を鷲掴みにできるのは間違いなくこういう曲である。現代でこういったアニソンは絶滅してしまった。アニソンなのに主人公の名前すら出さないだなんて。
いや、こう思おう。60年代に作られたベースがあまりにも出来が良かったために、これを超えられないとみて変化するよりなかったのだ。アトム、鉄人28号、エイトマン、巨人の星……どれも現代に生き残るメロディーばかりである。偉大な先輩曲に、改めて敬礼したい。
【今日の名歌詞】
あるときは 正義の味方 あるときは 悪魔のてさき いいも わるいいも リモコンしだい 鉄人! 鉄人! どこへゆく ビューンと 飛んでく 鉄人28号