名曲701 「Fantasy」【Mr.Children】

ーー願いを、自信を、皮肉を道連れにーー

【Mrchildren Fantasy】

 ミスチルは高校生のころにドハマりした。それまでの聞いてきた音楽と比べて新鮮だったというのが大きな要因。まだ昔の曲に傾倒していなかった時期(90年代は最近!!)で、J-POPの全盛期といわれる90年代を好きになっていた。

 90年代のミスチルは確かにすごかった。トュモネバ、名もなき詩の有名なダブルミリオンを中心に壮大なメロディーに歌詞が含まれていて、天下を取ったのではないかといっても過言ではない。

 ところが何とも言えない時期を挟み、2000年代に入っても名曲を数多く生み出してきた中で、ミスチルに慣れ親しみ終え数年。あるラインから魅力が落ちてきてしまったのである。これは「インマイタウン」のときに書いた気がするので割愛するが、まあざっくり書くと落ち目だなと。もうあの頃のミスチルはいないのかと。

 ところがちょうどその時、2015年くらいだったかで「reflection」のアルバムが発売された。期待値は落ちていた。ところがである。ある曲には期待していたのだ。

 それが今回紹介する「Fantasy」。これは某車のCMで起用されていた。そのセンスはもちろんのこと、曲のすばらしさに私は思わず目を見開くかのような驚きに包まれたのだ。なんだ、まだミスチルやれるじゃないかと。こんないい曲隠し持っていたのかと。

 これ、どっちかというと車じゃなくてミスチルのCMなんじゃなかろうか。このCMのおかげでミスチル熱が戻ったのだから。当時は衝撃も衝撃だった。

 その財宝を狙って私はすぐさま買った。しかもNakedの増量版を。当時はお金がなかったので軽く2日は悩んだような気がする。それでも後悔はなかったなあ。ただ、この曲ばかり聴いてしまって、結局効率悪くなってしまった感はあった。

 歌詞は載せられないが、必見。非常に哲学的な意味で面白いし、ファンタジーという文字に対する見方すらも変わりそうである。道に迷っている方はおすすめだ。私もか。だからいま取り上げた。

 


いいなと思ったら応援しよう!