名曲363 「わが青春のアルカディア」【渋谷哲平】[わが青春のアルカディア]
ーー全女性がうっとりするイケボ悶絶曲ーー
【渋谷哲平 わが青春のアルカディア】
わかってない女A「古いアニソンなんてきもーい、なんか技名とかキャラ名とか出しちゃってダサーい! 幼稚っぽいよねー」
わかってない女B「わかるー声も暑苦しいし、ゼーーーーーーットって感じだしもっとクールで津田健次郎っぽい感じで歌えって感じだよねーー」
私「やあ君たち、それじゃこれはどうだい」レコードシュッ
わからせた女A&B「えっ! なにこれ! めちゃくちゃかっこいいいいいいい」
はい。非常に簡単です。もしあなたの周りにこういうわかってない人がいたら警察を呼ばずに黙ってこの曲を紹介しましょう。警察を呼ぶのはダメです。私が取り調べを食らいます。
「わが青春のアルカディア」は絵柄からわかるように松本零士作品である。私はハーロックのセカンドストーリーみたいなものか(サムネはハーロックだ)と思っていたのだが、映画版という扱いのようだ。
{前だけを見つめて おれは旅立つ 終わったきのうに 悔いはないから やすらぎはいらない 孤独がほしい 孤独でなければ 夢は追えない}
かっこいい。一人称が「おれ」なのも原作の主題歌に沿っている。
{宇宙よ 凍った星の海よ おれの魂は挑み続ける お前が冷たく厳しいほど おれの血は熱く燃えつづけるだろう}
サビはアニソンの中でも屈指の出来だと思う。特に当時の1980年代前半(1982年)っぽい感じの曲調が味がある。ちょうどこの時期は昭和アニソンからJ-POPへと変貌しようとしていたので、要は一般受けしそうなのだ。渋谷哲平の起用もうなずける。
そういう変化は時代の流れとはいえ寂しくもある。この曲はギリギリその体裁を保った曲ではないかと思う。このあたりから徐々にアニメの作品像を表さなくなってくる。
{おれがただひとつめざすものは 最後に笑って死ねる人生だけ}
ハーロックは命を捨てて俺は生きる人間である。そういう揚げ足取りは置いておき、こういう気持ちでいたいものだ。ギャンブルで負けようと、恋愛に失敗しようと、最後に笑っていればいい。たとえ変な文章を書いてしまったとしても、死ぬ前になったら笑っているはずだ。上にスクロールはしないでね。
【今日の名歌詞】
おれがただひとつめざすものは 最後に笑って死ねる人生だけ