名曲907 「ECSTASY」【NONA REEVES】
ーー恋が麻薬ならエクスタシーーー
【Nona Reeves - ECSTASY】
Nona Reeves - ECSTASY - YouTube
今回の曲は意味深だ。まずタイトルが早速匂わせている。
歌詞の中に麻薬が出てくることでどうにも連想してしまうのだが、エクスタシーとはMDMAの通称である。違法薬物に指定されているものだが、なぜか続く歌詞には「合法」とも。そう、合成麻薬とも言われているのでなかなかに意味深なのだ。
それでいてどことなくメロディーも異質である。幻惑的だしまどろむ情景がどこか浮かぶ。サビの回転具合もハイな感じがして、しかも単調なのにハマるという中毒性も持ち合わせている。
すべてが意図的なのだとしたら西寺郷太の実力は確かだ。しかしすでにアイデアとしてあってもおかしくない。私が無知なだけで。特に洋楽はこういうのありそうだ。
この曲は名盤の「POP STATION」の中にあるアルバム曲なのだが、あっさりした味付けっぽくて、どこか捨て曲に近い雰囲気がある。実際、ほかの人気曲は壮大だったり手が込んでいたりですごいのだが、これは曲の短さがまずそう感じさせるのだ。ノーナらしくないねえと。もっとくどさが足りんねえと。
それでも私は一周回って名曲だと感じた。上に書いた意味深なワールドもそうだが、普通に中毒性が高い。頭の中がグルグルしそうで、ときにたまらなくなる。
余談だがMDMAの正式名称?はメチレンジオキシメタンフェタミンというらしい。文字の暴力とはまさにこう。わからんって。覚えられんって。