名曲303 「とべ! グレンダイザー」【ささきいさお/コロムビアゆりかご会】[UFOロボ グレンダイザー]
ーー地球はこんなに小さいけれどーー
【UFOロボ グレンダイザー 1975 初期OP とべ! グレンダイザー ささきいさお】
70年代はロボットアニメが流行した。マジンガーZをはじめとした、人間がロボットに乗り込んで戦う構成はいまでも受け継がれている。70年代後期になるとガンダムが登場するのだが、これが後の大ブームに繋がったわけにはそれまでのロボットアニメの基礎を打ち破ったことが挙げられる。今回紹介するアニメもその基礎となる一部である。悪い言い方をすれば踏み台。
しかし、ガンダムのパターンが浸透したいま、再評価されてほしいのはこの単純明快な戦うストーリーである、旧に属するロボットアニメなのである。ちょっとうがった見方になるが、当時のロボットアニメ群を見ると、それはそれは多いのだ。70年代前半はスーパーロボットという括りで呼ばれている。下記の記事はひまなときに見てみると面白いのでぜひ。
今回はその中のUFOロボ グレンダイザーを紹介。恐らく、興味のない人はマジンガーZとどう違うのか見分けがつかないのではないか(実際かなり似てる)。数あるスーパーロボットの中では比較的マイナーなのではないかと思うのだが、曲のおかげで評価される声も多い。
余談だが、昔のアニメは時代が進むにつれてどうしても埋もれてしまいがちである。ではどうすれば生き残れるかというと、何かの部分で突き抜けていなくてはならない。例えばストーリーがハチャメチャな「チャージマン研」。これは現代の目で見れば「ヤバい」意味で突き抜けており、再評価されている。
グレンダイザーはオープニングが非常に秀逸。かっこよさは申し分ない。ささきいさおの美声が光る。そしてメロディーも素晴らしい。作曲は菊池俊輔。ああ、納得だ。
{ゆけゆけ デュークフリード とべとべ グレンダイザー 大地と 海と 青空と 友と誓った この平和 守りもかたく たちあがれ}
地味ながら出だしの低いスタートが好み。
{地球はこんなに 小さいけれど 正義と愛とで 輝く星だ 守れ 守れ 守れ 人間の星 みんなの地球}
サビはコロムビアゆりかご会が加わって華やかさもある。まさに曲の盛り上がりを表し、スーパーロボット系の中で上位に入る出来ではないか。
一時期の特撮ヒーローのように、食傷気味になって埋もれてしまった作品はスーパーロボットでもある。現在進行形で私は発掘中だ。調べてみると、あれ、この曲いいじゃないか(でもこの作品知らんぞ)というのは多かった。今後も紹介していく予定だ。
【今日の名歌詞】
地球はこんなに 小さいけれど 正義と愛とで 輝く星だ