名曲583 「スーパージェッター」【上高田少年合唱団】[スーパージェッター]
ーーあの有名映画監督も好きな名曲ーー
【『スーパージェッター』主題歌フルバージョン 1965~1966】
未来設定のアニメはかなり多い。こういったSFではいつの時代からやってきた(舞台)かが目安のひとつになる。ちょっと調べてみた。
「超時空要塞マクロス」:1999年~2009年
「新世紀エヴァンゲリオン」:2000年~2015年
「遊星仮面」:2001年
「鉄腕アトム」:21世紀
「ドラえもん」:2112年(22世紀)
「宇宙戦艦ヤマト」:2199年
「銀河鉄道999」:2221年
ざっと有名どころの作品を並べてみたが、やはりまあ遠くても2200年代くらいのものである。ちょっと見通しが甘い作品もあるが、そこはご愛嬌。そこで今回の「スーパージェッター」を掲載してみよう。
「スーパージェッター」:30世紀
おいおいおいぶっ飛んでいるではないか。3000年とはもう想像もつかない世界だ。果たしていまの人間の姿のままでいるのだろうか。それすらもよくわからない。ただ、ひとつだけわかることがある。とんでもない未来の世界からやってきたのだ。
「スーパージェッター」のすごさは到底想像もつかないような遥か未来の設定に挑戦したこと。それだからかとんでもない能力を持っている。
周囲の時間を30秒だけ止める。重力を中和して空中を飛ぶ反重力ベルト。相手を痺れさせるパラライザー銃。赤外線透視ゴーグル。防弾スーツ。後半になるにつれ現代に近づいたが、どれも驚愕だ。
そして当時の子供たちをワクワクさせたのが『流星号』。いかにも未来の乗り物といったフォルムで、自由に空を飛びまわれるのはもちろん、マッハ15で移動でき、水中もいけるし自律行動も備えているという、チート性能を誇る。アニメのようにマシンをくねらせて伸縮させることも可能だ。これは憧れるのも無理はない。
その主題歌は内容に恥じない軽快なリズム。子ども心をくすぐる構成に仕上がっている。{マッハ15のスピードだ}の部分が秀逸だ。この抑揚は当時画期的だったのではないか。私が子どもだったらしょっちゅう真似していただろう。
この動画は面白い。エンディングテーマはインストルメンタルなのだが、それでもさまになるいい曲なのだ。いかにメロディーが優れているかがわかる。
ちなみにあの有名な映画監督、庵野秀明氏はこの曲が好きらしい。自身の世界観の創造に一ミリくらいは影響力を及ぼしているのではないかと思う。私もねえ、アニソンが力になる日が来ればいいなと願っているのだが、せいぜい自分を励ます材料にしかならない。いや、それで十分なのだけれど。
【今日の名歌詞】
七つの海の底深く 科学の夢がのびてゆく