今の自分の行動で、これからの自分の未来が守れるというのは嘘じゃない。
志村けんさんの訃報は、今朝目を覚まして5分もたたない私にとっては衝撃的なニュースだった。
絶大なファンであったわけではないが、(嘘。本当は幼少期バカ殿を毎回楽しみに見ていました)こんなにも大物の方がコロナウイルスにより、数日あまりで息を引き取ってしまうなんて、、、。まだこれを書いていても信じられない。
私の仕事は音楽家であるが、今月の仕事はとにかく全滅。キャンセルって言葉に痒みを感じて、じんましんができそうなくらい瞬く間になくなった。
自主企画もとても悩んだが、お客様や出演者の命には変えられないと思い連絡したところ、ホールの方の計らいにより全額返金していただけた。感謝しきれない。こんな感じで、悪い意味で身軽になってしまった私は、なんとか周りに迷惑をかけず、ひっそりと自宅待機している。
実は、こんな大ごとになる今月初めは、仕事の急なキャンセルで休みになり
「ちょっとした長い休みができる!体を休ませて、家のことして、ゆっくりさらって、あ!料理教室もいかなきゃ〜」など次から次にやりたいことが溢れていた。
今思えば、全身消毒液の中に突っ込んであげたいくらい能天気な考えで申し訳ない。
その間、海外の友人からは「日本は本当に大丈夫?今に酷いことになっていくよ。家からは出ないで、気をつけて!?」と深刻なメールをもらったりしていた。
それでもあまり現実味が湧かず、とりあえずマスクと、免疫力低下しないように心掛けていた。
しかし、今は5月からの仕事スケジュールが真っ白で、不安で何度も目覚めてしまうほど、、、。音楽家の支援はまだ何も目処が立っていない。仕事がないということで、練習のモチベーションも下がる。フリーランスがゆえに社会人1年目の、
あの先の見えない虚無感のプールに投げ込まれて、不安な言葉が脳内に降り注ぐ日々が蘇る。
何もできない自分がなんとも惨めに思ってしまう。
とりあえず、今できること、練習、動画投稿、ブログ、noteを投稿して自分を知ってもらえたらと奮闘している。
今は、家族が外に出るというだけでそわそわして不安になるし、必ず帰ってきたらすぐシャワーを浴びる、触った場所は消毒など徹底している。
妹も、来週帰京予定であったがキャンセルしてもらった。
父の誕生日のための帰京だったのだが、私が延期と伝えると小声で『お父さんの誕生日もオリンピックのように来年に持ち越すのか、、』と言ったのが聞こえた。可哀想だけど、花見と一緒で誕生日会はいつでもできる。聞こえなかったふりをした。
『ちょっとやりすぎじゃない?』と周りや家族にも言われるほどだが、それで家族を守れるなら私はいくらだって口うるさくする。嫁にまだなっていないが、小姑になった気分。でも言う。口が酸っぱくなっても言う。
ただ、今の演奏の場がなくなってしまった私にとっては、これが自分の最大の任務だと思う。自分や近い人を守れないのに、今まで関心を寄せてこなかった政治家たちに物申す権利もない。これは仕方がない。
だからと言って、緊迫した空気をムード音楽のようにずっと流したいわけでもない。とにかく元気に笑って乗り越えられるように、明るい話題提供も欠かさない。それが今の私の役目。結構大役だと最近は思う。
本当は外に遊びに行っている人や、顎にマスクをつけて歩いている人に対しても(マスクをして)大声で呼びかけたいところ。でも、人に不平不満や注意をする体力を使うなら、周りの大事な人をできるだけ守ってあげるようにしたほうが私は合理的だと考える。
それが一人一人やったらどうだろう。日本を守っていける力にはなる。
みんながこれを信じて実施してくれたら、来月からの日本は大いに変われる。