
E014 ELTON JOHN/Goodbye Yellow Brick Road
「Goodbye Yellow Brick Road」は、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンによる芸術的パートナーシップの頂点を示す楽曲であり、その普遍的なテーマと感動的なメロディによって時代を超えて愛され続けています。
楽曲はフランスのシャトーで録音されました。エルトンがピアノで即興的にメロディを作り、トーピンが書いた歌詞と組み合わせるという彼ら独特の制作スタイルで完成しました
タイトル「Yellow Brick Road(黄色いレンガ道)」は、ライマン・フランク・ボームの小説『オズの魔法使い』に由来します。歌詞は、都会での贅沢な生活を捨て、田舎での素朴な生活に戻りたいという願望を描いています。作詞者バーニー・トーピンは、自身が幼少期を過ごしたイギリスの田園風景や農場生活からインスピレーションを得ており、「原点に帰りたい」というテーマが込められています
歌詞には、「資本主義的な成功や贅沢から離れ、自分らしい生き方を探す」というメッセージが込められています。これはエルトン自身が音楽業界での成功と個人としてのアイデンティティとの葛藤を反映しているとも言われています。
楽曲はエルトン独特のピアノ演奏を中心に展開し、美しいメロディラインとドラマチックなストリングスが特徴です。デル・ニューマンによるオーケストラアレンジが楽曲に壮大さを加えています12。
基本情報
作詞: バーニー・トーピン (Bernie Taupin)
作曲: エルトン・ジョン (Elton John)
レコード会社: MCAレコード(米国)、DJMレコード(英国)
プロデューサー: ガス・ダッジョン (Gus Dudgeon)
収録アルバム: 1973年リリースのアルバム『Goodbye Yellow Brick Road(邦題: 黄昏のレンガ路)』
参加ミュージシャン
エルトン・ジョン (ボーカル、ピアノ)
ディー・マレー (ベース、バッキング・ボーカル)
ナイジェル・オルソン (ドラム)
デイヴィ・ジョンストン (ギター、バッキング・ボーカル)
デル・ニューマン (オーケストラ・アレンジ)
チャート成績
全英シングルチャートで最高位6位、アメリカではBillboard Hot 100で2位を記録しました。また、1974年にRIAAからゴールド認定を受け、その後プラチナ認定も獲得しています12。
『ローリング・ストーン』誌の「オールタイム・グレイテスト・ソング500」にランクインし、他にも多くの批評家から「1970年代ソフトロックの傑作」と高く評価されています