
N011 吉田拓郎/流星
吉田拓郎の「流星」は、1979年5月5日にフォーライフ・レコードからリリースされたシングルで、この曲は、ドラマ主題歌や映画挿入歌としても使用され、時代を超えて愛され続ける名曲として評価されています。
「流星」は、切ない恋愛や人間関係の儚さを描いた歌詞が特徴です。冒頭の「たとえば僕がまちがっていても 正直だった悲しさがあるから……流れて行く」というフレーズは、聴く者に強い感情移入を促します。その詩的な歌詞とメロディは聴く者それぞれの思い出や感情に寄り添う力を持っています。吉田拓郎特有の語りかけるようなボーカルスタイルと、鈴木茂による洗練されたアレンジが融合し、楽曲全体に深い情感を与えています。
1979年放送のTBS系ドラマ『男なら!』の主題歌として使用され、吉田拓郎自身もドラマにゲスト出演して本楽曲を披露しました。その後、1983年には映画『刑事物語2 りんごの詩』の挿入歌としても使用され、再び注目を集めました。
2010年には手嶌葵によるカバー版がリコー企業CMソングとして使用され、新たな世代にも広まりました。爆笑問題の太田光はこの楽曲について「泣ける名曲」と評し、自身のお気に入りとして挙げています。
吉田拓郎自身が2003年にセルフカバーした「流星2003」では、オリジナルとは異なるギター中心のアレンジが施され、新たな魅力を持つ楽曲として再評価されました。
基本情報
リリース日: 1979年5月5日
レーベル: フォーライフ・レコード
作詞・作曲: 吉田拓郎
編曲: 鈴木茂
参加ミュージシャン
ボーカル/作詞・作曲: 吉田拓郎
編曲/ギター: 鈴木茂
キーボード: 松任谷正隆
鈴木茂によるギターアレンジは楽曲全体に優雅さを与え、松任谷正隆のキーボードは作品に奥行きを加えています。この二人の参加によって、「流星」はニューミュージックらしい洗練されたサウンドに仕上がっています。
チャート成績
「流星」はセールス的には大ヒットとは言えませんでしたが、その後も多くのファンや他アーティストから支持されています。