ラブソング

僕はラブソングが好きだ.僕の周りではこのようなことをいう人は聞かないがもし「ラブソングなんて甘っちょろい歌なんて聞いてられるか」と思う方がいるならばWingsの『Silly Love Songs』を聞いてほしい.この曲は正にそんな甘っちょろいような曲だが,甘っちょろくて何が悪いと歌っている.

今日は私の愛す"Silly Love Songs"の話をしようと思う.

I'm Wating For The Day(The Beach Boys-Pet Sounds)

The Beach Boysのアルバム『Pet Sounds』の中の一曲.このアルバムではおそらく小説やそれを原作にした映画『陽だまりの彼女』に登場した『Woudn't It Be Nice』や『God Only Knows』が有名だろうと思う.目立って取り上げられない曲だが明るく軽快なAメロと少し切なさのあるBメロ.特にこのBメロが彼らのやさしい歌声を際立たせていてここちよい.
彼がどんな日を待っているのかはぜひとも曲を聞いて確かめてほしい.この曲は初めて聞いた私の気を惹いたし,歌詞を読むとやはりこれは私のための曲だと思えた.勢いに任せてこのアルバムを買ったあの時の私に感謝である.

She Loves You(The Beatles-Past Masters)

The Beatlesのシングルでリリースされた曲.現在簡単に手に入れられる音源は上記の『Past Masters』という彼らのシングル集か,俗に赤盤と呼ばれる彼らの前期作品のベスト盤『The Beatles1962-1966』くらいだろうか.
よくある「僕があの子を好き」だとか「君に振り向いてほしい」だとかではなく「”彼女”が君を愛している」という内容を不思議に思っていた記憶がある.今でもなぜ”She”なのか気になるけど別に理由なんてないのだろう.彼らのライブをしていた頃のサウンドを存分に楽しめる一曲.ドイツ語版もあるので興味のある方はそちらもどうぞ.

Je Te Veux(Érik Satie)

少し趣向を変えてクラシックから.Satieをクラシックの作曲家とするかには疑問がある方もいるかもしれないが,ここではクラシックとして紹介する.
明るい三拍子のワルツ調の曲.これと『Aux Champs-Élysées』にあこがれてフランス語で歌えるようになりたいと思ったこともあった.「あなたが欲しい」という直接的なタイトル,歌詞にドキドキしてしまう.それだけ素直な愛が伝わってくるようで恥ずかしく思ったりこうありたいなと思ったりする.

All You Need Is Love(The Beatles-Magical Mystery Tour)

私が”Love”と聞いたときに真っ先に思い浮かぶ曲はこれだ.今まで紹介したラブソングとは毛色が違うもののこれも間違いなくラブソングである.愛の国フランスの国歌から始まるすべての人にささげる”愛の歌”.私の中ではこれを越えるラブソングは存在しないし,今後も現れないと思っている.それだけに特別な曲だ.この星のすべての人に向けたラブソングである.John Lennonはこの曲にもよくわからない歌詞をつけているが,「All you need is love」と繰り返されるフレーズはこの曲を聞いてしばらくしても耳にそして心に残る.今までの曲を聞きとばしてきたとしても,この曲を一度聞いたことがあったとしてもここで改めて聞いてほしい.

これ以上書いてもだらだらと続くだけなので他のラブソングはまたの機会にでも書こうと思う.ここまで紹介した曲をすべて聞いてくれた人はありがとう.気に入ってくれたらうれしい.
もし,読んでくれた人にお気に入りのラブソングがある人がいれば教えてくれるとさらに嬉しい.気に入ったら読んで感想でも書くかもしれないし書かないかもしれない.


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