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Low Cost but HighEnd Sound Systemの構築~その5 RCAケーブル、スピーカーケーブル

高音質ケーブルについて

市販の高音質なオーディオケーブルを探すと、1mで数万円、中にはオーバー10万円というものが出てきます。導体材質に6Nとか7Nとかいった超高純度の銅を使用している等、高価な理由はあると思うのですが、なかなか購入する気にはなりません。
ちなみに、技術者的感覚では、
 タフピッチ銅(一般的な電線の素線材質) Cu99.90%以上
 無酸素銅 Cu99.96%以上
と一般ケーブルに使われる銅は純銅に近く、超高純度の銅と比較して電気抵抗に有意な差があるようにには思えません。むしろ、撚線の素線太さや撚り構造、調質(アニールの程度)などの方が余程音質に影響があるように思います。

RCAケーブル(プリアンプとUSB-DAC、プリアンプとパワーアンプ間のケーブル)、スピーカーケーブルはシステム全体の音質への影響が大きく、各ケーブルには、高音質なケーブルを選びたいものです。
MusicaNoteの試聴室では、有名オーディオケーブルメーカーの製品は使わず、音楽現場のプロたちが良く使用しているマイクケーブルやスピーカーケーブルを採用しています。
以降に、MusicaNoteの試聴室での使用ケーブルを紹介します。

RCAケーブル(USB-DAC/プリアンプ/パワーアンプ間)

RCAコネクタは、以下を使用し、
 CLASSIC PRO R14GA(黒) / R14GB(赤) (各¥200/個)
ケーブルは、以下の3色のマイクケーブルの内、個人的な好みでPurple又はRedを使用しています。
 MOGAMI 2534 (Purple)  / 2534(Red) / 2534(Black) 
 (各¥200/m)

ケーブル作成方法

 MOGAMI 2534は4芯シールドケーブルです。青2芯を中心導体に、透明2芯を外部導体に接続(以下の写真)すると、
スターカッドという接続方法となりノイズが削減されるらしいです。
MusicaNoteの試聴室でのケーブルでは、試聴の結果、シールド線は両端ともアースに落としています。(つまりRCAの外部導体、マイナスの芯線、シールド線とも半田付けしています。)

スピーカーケーブル

スピーカーケーブルには、
 CANARE 4S8G (2sq相当、¥350/m) 片チャンネル長さ3m
を使用しています。キャブタイヤケーブル3.5sq/2芯と比べると低音はやや軽くなりますが、低域から高域まで透明感や解像度が高くなります。
なお、片チャンネル長さが1.5m以下であれば、
 CANARE 4S6G(BLACK) (1sq相当、¥160/m)
でも、それほど低音が弱くならずに使えると思います。

接続方法

 両方とも4芯ケーブルです。スターカッド接続にしますので、以下の写真のように赤及び薄赤2芯を+に、白及び薄白2芯をーに接続します。

番外 レコードプレイヤー用RCAケーブル

レコードプライヤー用のRCAケーブル(又はフォノケーブル)には、
 MOGAMI 2549 (2芯、¥180/m)
を、RCAコネクタは
 CLASSIC PRO R14GA(黒) / R14GB(赤)
を使用しています。MOGAMI 2534では、カートリッジとのインピーダンスがマッチングしないのか、歪を感じる音になるためです。
接続は、
 黒の芯線をRCAコネクタの中心導体に、透明の芯線を外部導体に、シールド線も外部導体に半田付けします。

RCAケーブル製作に自信のない方に

RCAケーブルの製作は、特に難しくはないのですが、半田付けに自信がない方は、「MOGAMI 2534」や「MOGAMI 2549」で検索するとそれぞれの線材を使ったRCAケーブルが見つかります。どれも3~4千円程度だと思いますので、無理して自作する必要はないと思います。

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