スカート、夫、娘と私
せっせっと苦手なパソコン作業に取り組み、眉間に深い谷をこしらえているところに「ちゃまと遊びにいってくるわー」と夫。
正直いって、ありがたいっす。
「今ね、三条。ちゃまがくまのぬいぐるみ欲しいっていってるけどどうする?」
「いくら? そう、それはちょっと高いから誕生日プレゼントかな。」
「今、コイズミ楽器にいるけどなんか楽器いる?」
「ありがとう、今はいらないかな。」
「お漬物買おうと思うんだけど。」
「いいねー。」
5、6時間したら帰ってきた娘と夫。
「チャイハネでスカート買ってきたよ。」
「自分用に。ちゃまがこの青を選んでくれた。」
お土産買ってきてくれたんだ〜♡と言う言葉をぐっと飲み込む。
夫は小さな花が散りばめられた黄色のマキシのフレアスカートと、青のデザイン性が高いロングスカートを嬉しそうに見せてくれた。
ムスリムの男性が布を巻いているようなものではなく、かなり女子力高めだったものだから私の壊しきれていないジェンダー感がちょっと疼いた。
色々な世界を見て、経験してきたけれどまだまだだな、自分の価値観を壊すことは簡単じゃない。
青のスカートがパパに似合う!と満面の笑顔で娘がお尻をふりふりしてる。
私もふりふりしながら、この疼きをトンカチで叩いた。
・見出し写真
ベトナムのメコンデルタで出会ったムスリムのチャムの人たちと。
歩いているといろんなお家からお茶を飲もうとお誘いを受けた。
そんな夫の妻は、京都市北区左京区で2021年4月にリトミック&ピアノ・英語導入「ミュージカンド」音楽教室をスタート
いいなと思ったら応援しよう!
音楽教室を一旦閉めてから12年、紆余曲折2020年12月にルワンダより帰国してようやく自分と向かいあうことができ、新たなコンセプトのもとスタートさせました。
サポートしていただけましたらルワンダでのシングルマザーへのリトミック指導者講座へのサポート資金にさせていただきます。