稽古場より~第2回~『新たな挑戦!』
本読みを終え本格的な立ち稽古がスタートしました。
再演の稽古ではありますが、初演の台本と音楽をそのままなぞって稽古しているのではありません!
細かなところまで、そのシーンをより繊細に表現するためにブラッシュアップを繰り返します。
さらに!それだけではなく演出の宮本亞門さんから新しいアイディアが毎日出てきます。ステージング(動きや立ち位置)も、芝居の演出も、ダンス振付も、そしてセリフに歌詞に、歌までも!
例えば、、、主人公・渡辺勘治の息子、光男のシーン。光男役で今回初参加となる村井良大さんが歌う楽曲は、特に変化が大きいです。
妻の一枝とのデュエット「自由な時代が来た」では、歌詞や歌の割り振りが大きく変更に。
さらに、2幕後半で父と心がすれ違ってしまうことへに苦悩するシーンでは、初演の歌に新しいメロディと歌詞が加わり、タイトルも新たに「あなたに届く言葉」となりました。
光男の複雑な心境が、胸に迫る激しくも切ない歌声に、稽古場でも思わず心が震えます・・・
さらに、インスタライブで山西さんがお知らせしていましたが、山西さん演じる助役と、ヤクザの組長とが密談する料亭でのシーンにも、新たな歌が・・・!
ここ、稽古場でみていても、なぜだかテンションが上がる!!「悪」というよりも、戦後の復興の中で這い上がってやろうという野心に、圧倒的な生命力を感じるからでしょうか。
とにかく、毎日毎日、変更・検証・稽古・また変更・・・と新たな挑戦が積み重なっています。初演をご覧になった方にはぜひとも、初演との違いも楽しんで観て頂きたいです。