新・オーディオ入門114 『2023.12.24 オーディオ用電源の価値 vol.1』の用語解説
『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。
noteに投稿をはじめて3ケ月半ほどになりますが、先日アクセス数が1万を超えました。ありがとうございます。10年以上続けているムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog (goo.ne.jp)では600万を超えています。今後も両ブログとも毎日更新していきたいと考えています。よろしくお願い申し上げます。
これまで書いてきた新・オーディオ入門の記事の中から解説が必要な用語を取り上げています。
● テーブルタップ
100v電源を複数使用することができる延長ケーブルです。 コンセントボックスと呼ぶこともあります。正式な呼び分けはありませんが、 コンセントボックスはケーブルレスで好きなケーブルに付け替えることが可能なもの。 テーブルタップはケーブル付のコンセントボックスで簡易なものを指すことが多いように思います。 テーブルタップには電流の制限があります。簡易なものでは5Aや7Aというものもありますが、オーディオ用としては十分なクオリティではありません。 オーディオ用には15Aのものをお勧めします。
● オーディオ用のケーブル
オーディオアクセサリー編『2024.1.2 オーディオ用ケーブルの種類 vol.2』をご参照下さい。
● ノイズフィルターとノイズカットトランス
ノイズフィルターとノイズカットトランスは両方とも電源ノイズを減少させるアクセサリーですが、その仕組みは大きく異なります。 ノイズフィルターはコイルとコンデンサーを使用して設定した周波数以上をカットするものです。 設定する周波数を低くとると多くのノイズをカットすることができますが、ノイズフィルターのロスも大きくなります。 こういったフィルターはプリアンプ等の前段機器に使用します。 設定する周波数を高くとるとノイズはあまりとれませんが、フィルターによるロスも小さく抑えることができます。 こういったフィルターはパワーアンプに使用します。 ノイズカットトランスはトランスの高域特性の悪さを逆に活用したものでトランスを使用します。 大容量の電源ではトランスは大きく高価になりますが、比較的少ないロスでノイズを減少させることが可能です。 理想的な使用方法としては前段機器には設定周波数を低くとったノイズフィルター、パワーアンプには大容量のノイズカットトランスを使い、 CD等のデジタル機器とプリアンプ等のアナログ機器を分けて2台のノイズフィルターを使用することでさらに効果的にノイズカットが実現できます。
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