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新・オーディオ入門202 用語解説編4 『ブロックダイヤグラム』の用語解説

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

● 入力回路
信号が入力されて最初に通過するブロックです。 プリメインアンプやプリアンプではCD、PHONO(レコードプレーヤー)、 AUX(その他の機器)といった入力機器を切り替えるインプットセレクターが相当します。 PHONO入力にはフォノイコライザー回路が必要になります。パワーアンプでは音量設定を行うアッテネーター回路等が含まれます。

● 初段
増幅回路の一番初めのブロックです。 ここでは音楽信号の電圧は低いので、できるだけノイズの影響を受けないようにするため初段でできるだけ高い電圧に増幅します。

● ドライバー段
終段のひとつ前のブロックです。 終段に使用される増幅素子は大電流・高電圧の増幅が可能なように設計されていますが、 増幅率も低く、終段がある程度の負荷となることがよくあります。その終段をドライブするためドライバー段と言われます。

● 終段
増幅回路の最終段です。

● 出力回路
スピーカーセレクター回路等が含まれます。

● 電源回路
全てのブロックに電源を供給するための回路です。 ブロックによって電圧も電流も異なりますのでパワーアンプやプリメインアンプでは数種類の電圧や電流の異なる電源を用意しなければなりません。

● 保護回路
スピーカー端子を短絡させたり、過負荷になった時にそれを検出してスピーカーを切り離したり、 電源投入時にポップ音が発生するのを防止したりする回路です。

新・オーディオ入門は『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』という方に向けて。オーディオの基礎についてエンジニアの視点からオーディオについて解説してきました。通常のブログとは別に毎日更新し、今回で新・オーディオ入門の記事数が200となりました。今後は不定期でこれまでに書いた記事の手直し等を行っていきたいと思います。これまでの記事はムジカ公式ウェブサイトでご覧いただくことができます。通常のブログの記事はこれまで同様、毎日更新していきます。