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新・オーディオ入門147 『2024.2.27 ヘッドホンの特性表の見方』の用語解説

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

これまで書いてきた新・オーディオ入門の記事の中から解説が必要な用語を取り上げています。

● 密閉型ヘッドホン
1960~70年代ヘッドホンは業務用や当時流行った『ナマ録』に使用するためのものでした。 そのため外部に音が漏れないこと、外部の音が混入しないことが重要でした。 しかし不自然な聴こえ方であったためホームオーディオには普及しませんでした。 近年、スマホでヘッドホンが多用されるようになると、音漏れが問題になり多くの密閉型ヘッドホンが登場しました。 最新の密閉型ヘッドホンはナチュラルな聴こえ方で、嘗ての密閉型とは全く異なる音です。 私もラジオ出演時はマーシャル社の密閉型ヘッドホンを愛用しています。

● オープンエアー型ヘッドホン
1968年に不自然な音の密閉型ヘッドホンが改良され、オープンエアー型ヘッドホンが生まれました。 最初のオープンエアー型ヘッドホンはドイツ・ゼンハイザー社のHD 414です。 自然な音質とかけ心地の良さでホームオーディオにおけるヘッドホンの地位を向上させました。 このヘッドホンはYMOのメンバーにも使用され、ライブ映像にヘッドホンが映り込み話題となりました。 また、1979年にソニーがウォークマンを発売するとオープンエアー型ヘッドホンが付属されていたためさらに人気に拍車がかかりました。 現在でも音漏れが問題にならないような環境で使用する場合にはオープンエアー型ヘッドホンをおすすめします。

● 3.5mmステレオミニプラグ
3.5mmミニプラグは本来モノラル用で2つの接点でしたが、 ヘッドホンがホームオーディオで使用されるようになると3つの接点を持つ3.5mmステレオミニプラグが登場しました。 そのため『ステレオヘッドホンプラグ』と呼ばれることもあります。 現在はスマホでマイクを使用するために4つや5つの接点をもったプラグも登場しています。 一時期、ヘッドホン端子を小型化するためにプラグの径が2.5mmのものも開発されましたが、最近ではあまり使用されていません。

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