新・オーディオ入門1 セパレートとプリメイン
セパレートとはプリアンプとパワーアンプ(またはメインアンプと呼ばれることも)で1対になっているアンプです。 プリメインはプリメインアンプやインテグレーテッドアンプと呼ばれており、プリアンプとメインアンプが一体になったものです。 70年代初頭まではプリメインアンプはなく、プリアンプを手元に置き、パワーアンプはスピーカーの傍に設置するのが一般的で現在でも最も合理的なセッティングです。 これを一体化しセッティングを簡略化することで一般家庭への普及を狙ったのがプリメインです。 セパレートとプリメインに関しては以下のようなことが言われています。
● 将来の発展性を考えるならセパレート
● 接点が少なくなるのでプリメインが有利
● プリメインは置き場所が狭くてもOK
● セパレートは割高。コスパ悪い
● プリメインは入門用
この中で明らかにおかしいのは『接点が少なくなるのでプリメインが有利』です。 現在当社ではプリメインとセパレート両方を生産しています。 セパレートを半田付けで接続してテストしましたがピンケーブルで接続した場合と大差ありません。 現代のRCAジャックは接触抵抗が少なく、過去のものとは比べようがありません。 また、プリメインの中には当社のRaicho7intのように高価で高品位なものもありますので 『プリメインは入門用。』というのも疑問です。 趣味としてのオーディオを楽しむのであればセパレートをお勧めしますし、 難しいことを考えずに音楽だけを楽しむのであればプリメインをお勧めします。 セパレートはケーブルやインシュレーターを使ってお好みの音に調整する楽しみもありますし ハイレゾに対応したグラフィックイコライザーRaicho7geqも発売されましたので セパレートのオーディオ的な楽しみはさらに広がっています。 最近ではパワードスピーカーが使用されることも多いのですが、 構成を考えると、パワードスピーカーは究極のセパレートなのかもしれません。 パワードスピーカー s1