#057 Fly Me To The Moon~月へ飛ぶ思い~を想う 6 松倉シオン★ファンタジー作家&音楽が好き 2021年8月17日 15:17 Tony Bennett ”Fly Me To The Moon (In Other Words) ”シン・エヴァンゲリオン劇場版効果で、この古き名曲がちょっと話題に上っているみたいですね。あまたのミュージシャンに愛されて歌われて来たこの曲。でも普段よく耳にするのは、実は本来の曲の後ろ半分だけです。本当はヴァース(前歌)と呼ばれる部分があるんです。宇多田ヒカルさんは、それもつけて歌ってますね。珍しいんですよ、こういうの。で、探してみて見つけたのかトニー・ベネット。めちゃスローテンポで、前歌からたっぷりと歌っています。美声ですねえ、この人は(*^^*)なんともゴージャスで盛り盛りの歌いっぷりもこの声で歌われたら納得してしまうなあ。ところでこの ”Fly Me To The Moon” と言う曲には中々面白い歴史があります。本来は3拍子の曲として書かれたものなんです。私の手元にある古いポップススタンダート曲集にはちゃんと3拍子の楽譜が載っています。初めて世に出たのが1954年。ケイ・バラードのレコードが残っています。Kaye Ballard - In Other Words (Fly Me to the Moon)https://youtu.be/vpC_N19UlIkここで、あれ?と気づいた方がいると思いますが最初の曲名は ”In Other Words" でした。その後、タイトルを変えて別な人が出したんですね。今でもFly Me To The Moonのタイトルには決まって (In Other Words)とついているのはそういう理由です。そしてさらに!1960年代前半に当時はやりのボサノバのリズムに合わせて4拍子に編曲されて今わたしたちが耳にする形になりました。それをフランク・シナトラがカバーしてヒットさせ全世界に広まったということだそうです。当時のアメリカはアポロ計画の真っ最中。「月に飛ぶ思い」が夢語りではなくリアルなものとして目の前に開かれた時代でした。月ではウサギさんお餅をついていてほしいと願う私としてはこの歌のロマンティックな歌詞のイメージのほうがこころにしっくりと収まります(*^^*)♪シオンのリスニングルーム(You-tubeライブラリ)https://youtube.com/playlist?list=PLJ33fs3Y44PkdvMuV_wzU8oSMIHW6IvUcnoteで取り上げた順番でリストにしてあります いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #宇多田ヒカル #ボサノバ #スタンダードナンバー #1960年代音楽 #シン・エヴァンゲリオン新劇場版 #1950年代音楽 6