ファッション・エクスタシィ。
冬の間に古くなった春夏物の服を処分したので、春物の服を何枚か新調した。今年のワンピースは可愛くて好みのデザインが多くて嬉しい。
昨年からミニマル気味な生活をしてるけど、私服を制服化したりするのは私には難しかった。やっぱり気分や場所や季節に合わせておしゃれを楽しみたい。昔ほど物欲はなくなったとはいえ、新しい服を買うのは気持ちが華やぐ。
服装といえば、私は子供の頃から太っていたので、子供の頃は洋服を買いに行くのが本当に苦痛で恥ずかしかった。親と買い物に行って試着してみては「これはパツパツだね」とか「似合わないね」とか「少し痩せなさい」とか、体型についてたくさんの言葉を浴びせられていた。好きな服を選ぶなんて出来なくて、着られる服の中から少しでもマシに見える服を選ぶことが「買い物」だった。可愛い服なんてなくて、メンズのシャツをぶかぶか着て、ユニクロのズボンと合わせる…みたいな、書いてて悲しくなる服装が多かった気がする。
「痩せてないからオシャレなんて出来ない」というコンプレックスは、グツグツと煮詰まって、学生時代に一気に爆発して私を個性的な古着系の服装に走らせたんだけど(笑)、あれは今まで好きな服を着たことがなかった私の初めての「オシャレ」だったのだと思う。
実はちゃんと探せば普通のお店にも、私が着られる可愛い服というのはあって。もちろんデザインとかシルエットによっては着られない服もあったんだけど、それでも私にも着られるスカートやワンピースを買っては夢中になって着た。好きなものや似合うものが分からなくてたくさん失敗した。
それはそれで今までのフラストレーションが爆発していたので、ある種の強迫観念のようになって「毎日ちがう服を着なくてはいけない」とか「あれを足さなくては」とか今から思うと結構トンデモな服装をしていたように思う(笑)。外からの評価も気になる性分だったので毎日無理して頑張ってた。でもそうやって失敗しながらも自分の似合う服装とか好みとかは見つけられて。古着系からエスニック系に出会うまでにそんなに時間はかからなかった。
一時期は病的にエスニックだったけど(笑)雑貨屋での仕事を辞めてからはまたガラッと変えてピンクと白のヒラヒラワンピースなんて着てみたりして清楚系になってみたり。気張る方向がいつもあっちこっちに変わってたんだけど、最近は適度にナチュラル系とエスニック系を混ぜたようなスタイルに落ち着いてる。
その間に時代も変化して、渡辺直美さんみたいに太ってても魅力的で美しい女性が出現して、買い物に行ってもサイズ展開が豊富になっていて、普通サイズと一緒にプラスサイズが並んでいたりして、洋服の買い物で恥ずかしい思いをしなくなった。ファッションモデルの不自然なダイエットを禁止する運動とか、それぞれがそれぞれの魅力を出していく時代になってきたのだなと思う。それは時代の変化とも言えるし、ちゃんと声をあげたパイオニアの方々の努力の賜物でもあるのだと思う。
そんな恩恵を噛み締めつつ、今日も好きな服を着るのであった。
余談だけど学生時代、あまりにもエスニック系の服装にハマりすぎて、当時流行ってたmixiでエスニックファッションのオフ会に参加したり、買い物ツアー開催したりしてたんだけど、当時出会った人たちはお元気だろうか。もう連絡先も分からないのだけど。エスニックでなくても、どこかでまたその人らしい服装を楽しんでたらいいなーと思う。