「Again」…圧倒的なせつなさに溺れる、「声」通常盤ラスト曲
SixTONESの3rdアルバム「声」の収録曲について少しずつ書いていこう!と思ったものの、さて次はどの曲にしようかな。な、嬉しいお悩み。
実際の曲順にとらわれず、好きな曲への気持ちがコップ満杯になりすぎて表面張力ギリギリ~わっこぼれる?!となった、そのタイミングで書いていこうと思います。
■ついに「Again」をフルで聴く
YouTubeに先行でアップされたアルバムのダイジェスト版(nonSTop digeST)を見たとき、「Again」をフルで聴きたい!と強く思った私。
さすがにもう耐性はできていますが、聴き始めた5回くらいまでは、聴く度にボロボロボーロボロ泣いてました…。
なんでそんなにこの曲で泣くんだろう(身に覚えなし)。自分でも不思議だったので、ここに聴いているときの状況を書いておこうと思います。
■どうやら、曲からとめどなく溢れる「切なさ」にやられたようだ
出だしはピアノのみ、ジェシーの声でスタートで。このあたりは「ふたり」にも近く、SixTONESのバラードといえば、な既視(既聴?)感。
そう、「そのパターンね」と油断したのです。すすーっと聞き進めていくはずだった…
だがしかし。
そのピアノが、ですよ!!
Aメロで、ピアノの和音が一拍目だけ鳴ります。
その和音は伴奏なのでもちろん都度都度変わりますが
和音の構成音の中で
ポーン…
ポーン…
ポーン…
って
すごーーーーーくさみしい1音、E♭(ミのフラット)だけが
ずっと変わらずジェシーの後ろから突き刺さるように聞こえてきて。
その1音でもう、圧倒的な絶望感というか、
ひとり切り離されたような孤独感が高まって
あああああ終わった。
だめだ…と、早めに降参をしました。(サビまでまだまだあるのに!!)
普段は声に「陽」の気配が強い慎太郎くんさえも、憂いのある声で繋いできて
フレーズの最後を抜くような歌い方に漂う儚さに「…まじか。」となり
(慎ちゃんの声が最近ようやくわかってきたかも?「儚い」「憂い」方面へのベクトルもこんなにあったんだ!と慎ちゃんワールドを垣間見た気分。)
そして、私の中の別名「SixTONESのバラード曲における小田和正」・北斗がその澄んだ声で畳み掛けてくる。
(北斗は歌によって声の表情がすごく変わってどれもすごい!)
って
もう白旗あげてるんですけど、そちらには見えてませんかね?…追い打ち、勘弁してくれ。(って言いながら、結局聴くんだけどね)
そして
かねてより問題となっていた(なってねーよ!)サビ到来。
「いらないから」のジェシーのファルセット。
からの、
「僕のそばにいて」な田中案件に突入。
何度聴いても思うけど、その最後の「て」はどっから出してるんですか?!(←詳細はこちらから)
樹のこの「て」1音のおかげで、Again無限ループ突入…私は樹沼に落ちたことを確信したのでした。
※聞こえてるままに書いています。声の聞き取りがとても苦手なので、書いている歌割りが間違っていたらすみません!!!
「僕のそばにいて」に関しては、2番の歌い方から、1番できょもも一緒にこのフレーズを歌っているかもと思いました!直観では、メインが樹だったのですが、もしかしてきょもメインの可能性とかもあるのかも?!たとえそうであったとしても樹沼からはもう出られませんが・笑
こうして冒頭から繋がれていく「切ない」のバトン…これあと何周いくんだろう…何千mリレーだよ…
耐えられるわけがないですね。
もう、1番聞くだけで涙腺かなりやばい。
そんな状態で、2番へ突入。
2番に入ると、前述したピアノの「E♭ポーン」は、
他の楽器の音も入ってくるので気持ち小さくなった気がしますが、ほっとするのも束の間。
当然ボーカルには感情がより乗せられてきて。切なさ溢れる世界観が、ぐーいぐい拡がる。
こーちの温かい声すら、もはや切なさ200%越え。普段の彼の笑顔を思い出すと、なおのことやられます。
今、樹沼に生きる私はすっかり
「切なさの中 樹にやられて ラップすらも霞んで見える」
です…
ラップ担当でバラエティ班だとばかり思っていたのに、バラードもこんだけ歌えるって、どういうことなんでしょうか。
2番のサビでは
きょもが「他には何もいらないから」のところのオクターブの移動を、しゃくって歌うのです。
そんなことしなくても出せるくせに…出せるくせに…
ジェシーとの歌い方、表現の仕方が違うことで、また違う角度からも迫りくる、押し寄せてくる切なさ。
「願いがひとつ 叶うのなら」の樹は、1音目から高い音なのにきちんと聴かせてくれて、
もうここら辺から圧倒的に涙腺崩壊です。
「あの約束」って、なんだったのよ!ジェシー!!
「君に会いたい」って、こういうセリフ系のこーちってハマり過ぎじゃん…
「いますぐ I miss your voice」き、きょもぉぉぉぉぉー
(恐ろしき崩壊状況)
そして
怒涛の如く続けられる「きょもフェイク」にひたすら感情を持っていかれ、
最後はジェシーの「your voice」のネイティブな発音3発で撃沈されるのでした。
【結論】
「Again」は圧倒的涙腺崩壊曲に認定。
聴いてる間、自分がどうなってるかをこうやって書き出してみて、
「こうなる」ってわかってるのに、何度でも聴いて何度でも泣いたって、おばかだなーと思いました。あはは。
でもそれだけ、何度でも聴きたくなる名曲だと思います。
泣くことは心のデトックスにもなるので、まだ聴かれていない方はぜひ!
※「E♭ポーン」は、今はちゃんと和音の中身として聞こえてます。その時の体調(気分)による音の拾い方の癖か、使っていたイヤホンのせいかもです。
■現実に呼び戻してくれたのは
ちなみに
「nonSTop digeST」を聞いたとき、ひとつだけ気になっていたのは、サビの最後にコーラス的に入る「アゲイン」が「アッゲーン」と弱いながらもハネる感じで歌われていたことでした。
「nonSTop digeST」でサビだけを聞くとちょっと違和感あったけど、フルで聞くと、これが全然違和感ない!!
っていうよりも、「それどころじゃない」が正しい?
ここをしっとり「アゲーン…(しんみり)」ってされたら、どよんどよんして、もう嗚咽して帰って来られなくなる。このくらいアクセント的なものがないと!
危ない危ない。現実に呼び戻してくれる、大事なフレーズなのでした。
それにしてもこの曲全体に散りばめられた「圧倒的な切なさ」は、どこからくるんでしょう。
■切なさの原因その1 「離れてしまった」その具合がとてつもなく感じる
お別れしてしまったけど、声が聴けるだけでもいい、また会いたい。
言葉を選ばずに言うなら、楽曲のテーマとしたら、ある意味普遍的なテーマかも。
でも逆にシンプルに描かれているからこそ、お別れして「離れ離れ」になったその距離がすごく遠くに感じて、切ないんだなぁと気が付きました。
ちょっとのことで戻れるとかそんなレベルじゃなくて
もしかしたら
日本と海外っていうすごい長距離的なもの?とか
結婚(相手が?自分が?というのもあるけど)ていう制度的なもの?とか
もっというと
この世とあの世的な・・・
特に最後の項目。
もう物理的に2度と声が聴けない状況、にさえ思えてきてしまって
多分そちら起因で「泣かされた」んだと思う。
(きょものドラマ「束の間の一花」をちょうど見ていたことも、少なからず影響あるかな)
男性は別れた直後の未練が女性より強いとも聞いたりするから、普通にお別れしただけのお話なのかもしれないけど(作詞家さんは男性の方ですね!)
私がこの曲から受け取ったのは、「この世とあの世」それぐらいの「離れ離れ」の距離感、でした。
もう声さえ聴けないって、考えただけで胃がキリキリするほど切ない。
大切な声は、たくさん聴いておきたい。
話がそれた。
■切なさの原因その2 6人の「やさしさ」が詰まってるから
セルフライナーノーツには、ジェシーから
「歌唱面では、それぞれ優しく歌うことを意識した」とありました。
そうか、メンバー6人みんなのそれぞれのやさしさが伝わってきた結果が、この結果(よく泣いた!)なのかもねと思ったら、なんか一気に腑に落ちました。
オラオラ感たっぷりな曲、歌い方はSixTONESらしさが出ていて大好きだけど、だからこそ「やさしく」歌われるこのギャップにも、やられたのかな。
お別れした理由で「相手が100%悪い」なんてことはほぼないし、
たいていどっち側にも「良くなかったよね」っていう理由は多分あって。
でも、この曲に相手を否定するフレーズは当然だけど出てこない。
そこには、離れ離れになっても、相手をただひたすらに想う優しさと、でももうその想いも声も届かない切なさがあるのみ。
…大人ですな。
ってメンバーまだ20代じゃないですか。
30代になっていくSixTONESは、これからどんなバラードを歌ってくれるんだろう。
メンバーくらいの年の息子がいてもおかしくない年齢の私は、人生の応援歌的なものではよく泣くけど(Superflyさんのbeautifulとか)
まさか失恋系の歌で今、これだけ泣けるなんて思ってもみませんでした。
詞も、曲も、アレンジも、歌も、本当に素敵な曲。
アルバムの中で、一番大好きな曲です。