無期限休講 Day27「バーチャルな再会」
こんにちは。田中素子です。
今日は朝からなんだかずっと忙しく、更新が遅くなりました。リアルではずっと1人ですが、バーチャルでは12人の方と会っています。
昨日は、知り合って20年近くになる男性と、6年ぶりにパソコンの画面上で再会しました。
大勢で集まってワイワイしていた時の仲間の1人でしたが、実は直接きちんと話をした事がなかったので新鮮でした。
会わない6年の間にお互いの環境が変わっていて、近況報告がてら色んな話をしました。価値観や考え方など知らなかった発見があり、共感したり、すごいなぁと思う事などがたくさんある、とても楽しい時間でした。
リアルな人間関係が築けている相手とのバーチャルコミュニケーションは、それぞれが寛いだプライベート空間にいるからこそ、実はリアルよりも自分をさらけ出したコミュニケーションが取れるのかもしれない、と思います。
こんな状況にならなければ、絶対にやろうとは思いもしなかった「オンラインでプライベートコミュニケーションをとる事」。まとまった時間が取れなくても気軽に会えるし、距離も越えるし、この文化はアフターコロナにも残ったらいいなぁと思います。
そして今日は午前中に、指導者育成を目的としたクラスの皆さんと、オンラインでディスカッションをしました。皆さんそれぞれに工夫して、オンラインでお仕事をしていらっしゃいました。生徒さん達に最善を尽くしたい気持ちが伝わって素晴らしいと思いました。
一方で、やはりリアルを越えられないものも確かに存在するし、存在し続けて欲しいと願うのです。音楽だったら空間を振動して響き渡る音、呼吸や間合いやタイミング、表情や動きや温度感、食事だったら出来立ての味や、器や内装のこだわり、おもてなしなど。
完全にオンラインに切り替えられるものは、簡単にAI化できてしまうのではないかとすら思うのです。
今後更に技術が進んで、オンラインレッスンがリアルと同じレベルで行われる様になった時、家にいながら、世界中の学校や教室や先生を選ぶ事ができるようになります。
少なくとも「通いやすいから」という理由では選ばなくなるでしょう。人気の先生に集中したモデルに変わってくると思います。
そうなると、ますます必要なのは「やり方」ではなく「あり方」だと思うのです。
どうありたいのか。それが確立された時、リアルでもバーチャルでも、その人や事業には魅力が出て、多くの人が集まるのだと思います。
田中素子