伝え続けるという事
ジャックと音楽の木 田中素子です。
金曜日の夜は、とても大きく美しい満月が輝いていましたね。その美しさに引き込まれて、何度も外に出ては月を眺めていました。
土日は自宅で、コピーライティングの仕事をしていました。
基本的にデザインは全てやって頂いているのですが、文章は自分で書いています。これが意外と大変です。
たった1文字違うだけで、伝えたい事がガラリと変わってきます。
例えば、ジャックと音楽の木のキャッチコピーは、
「音楽と育む未来」
ですが、これが「音楽が育む未来」「音楽で育む未来」のどれになっても違う意味を持つし、「音楽」を「音」に置き換える事でも、示す事柄が変わってきます。
今日はこれがいい気がする、と思っても、翌日には、やっぱりこっちの方がいいかな、と思うし、ギリギリ最後まで揺らいだりして、それだけ時間をかけても、最初のものに決めたりと、行ったり来たりの作業です。
「音楽と育む未来」
に決めた理由は、主役が「音楽」ではなく「あなた」であってほしいからです。
あなたの人生にいつも音楽があって、音楽と一緒にあなたの未来を育んであげたい、もっというと、変わらぬ音楽が存在するのではなく、あなたの中にある音楽もあなたと一緒に育んでいってあげたい、そんな想いを込めています。
昨日は新設クラスのコピーを書いて、今日は既存のクラスのコピーを書いていました。
新設はゼロから考えていくので、それはそれで大変な作業ですが、意外と既存クラスの方も、以前書いたコピーの見直しをすると違和感が出てきて、ほぼ全文書き換えてしまいます。
何故かというと、その文章を書いた時と今とだと、感じ方や見え方変わっているからと、そこまでに書いている様々な文章の中で、しっくりくる他の言葉が見つかっているからです。
教室では毎月「ジャック通信」という、私のコラムの様なものをお渡ししています。音楽教育に関わることや、大切にしている想いや情熱や感謝など、毎月一番伝えたいことを書いています。
文章を書くことは嫌いではないし、どちらかというと取り掛かると夢中になって時間を忘れてしまう事ではありますが、
好きだから書いているというよりは、圧倒的に「伝えたい」という想いがとても大きいです。
伝えたい、共有したい、知ってほしい、
だって、こんなに素晴らしいものだから。
「毎日ブログを書くといい」という方法論に従っていたり、「すぐに」「一瞬で」とか「〇〇になる〇つの方法」とか「誰でもできる」とか人の気持ちを掴もうとするキャッチコピーを使っていたり、
特典をつけてメルマガやLINE登録に誘導する方法を取っていたり、
様々な集客テクニックを駆使している方達はたくさんいます。
そういう方達から見たら、愚直すぎる私は、きっと不器用に映っている事でしょう。
それでも、やっぱり私は、
伝えたい人達に、伝えたい事を、どうすれば伝えられるのか、
を真剣に考えていきたいと思っているし、そうやって想いを込めて伝え続けていきたいと思っているのです。
と言いつつ、やっとコピーを書く仕事を終えて、息抜きにスマホでブログを書くのだから、やっぱり文章を書くことが好きなのかもしれませんね。