無期限休講 Day58「外界へ」
こんにちは。田中素子です。
昨日は、久しぶりに外の世界に触れました。恩師のお通夜だったのですが、時勢柄、一般客は式典に参列出来ず、お焼香と拝顔のみという一瞬のお別れの儀でした。それでも、こうやって公開して、先生に直接御礼を伝える機会をつくってくださったご家族の皆さまに感謝です。
さて、現実的に外界に触れて、いくつかの気づきがありました。
こんなに定期的にファスティングをして、気をつけていた筈なのに、1月の父の一回忌にゆるゆるだった喪服がキツくなっていた。
美容院に行ったら、髪の毛がサラサラになった。
ローヒールでも歩ける時間が短くなっていた
外で飲む生ビールは美味しかった
そして、一番大きかったのは、
リアルな人間関係に人あたりした
でした。
引きこもっている間、人には会わなくても、オンライン上で他者とのコミュニケーションは取っていたし、懐かしい再会も嬉しくて、それをそれなりに楽しんでいたのですが、いきなり大勢のリアルコミュニティの中に飛び込んで、正直、抱いた感情は「キツイ...」でした。
閉鎖された不自由な環境下で、わざわざ連絡をし合ってコミュニケーションを取っていた相手は、例外なく「居心地の良い好きな人たち」でした。
ところが、一歩外に出て大きなコミュニティに接した時、そこには、色々な思惑や価値観、関係性や振る舞い、依存関係や好き嫌いの感情、など多種多様な感情や関係性がありました。
オンラインという壁が取り払われて、リアルにその想念たちが一気に自分の中に流れ込んでくるのを感じて、私は慌てて会場を後にしました。
普段、いかに自分の感覚に鈍感になっていたのか、そして、なぜ敏感な人が引きこもりになってしまいがちなのか、更には、なぜ大勢の人が引きこもった4月の自殺者が前年同月比で2割減になったのかが、即座に理解できました。
とてもしっかりと自分に軸を立てて、不必要な想念は自分に取り込まない、と決めていかなければ、ぼんやりしていると違和感のある想念が勝手に流れ込んできて、目に見えないストレスが積み上がっていきます。
花と好きな人と音楽と新しいコンテンツづくり、不自由な生活の中で、自由な精神を持って楽しんだこの暮らしから、強い意思を持ってリアル社会へ。
そこは、自由で多種多様な世界です。
自分が何を大切にして、何に価値を持ち、どんな人たちと過ごし、どんな風に時間を費やし、何に責任を持って生きていくのか、自分で選び自分で守っていかなくてはなりません。
自粛期間の最終フェーズです。私の恩師は、このタイミングでこの機会をつくり、再度私に「自分で決めて、自分の足で前に進みなさい」と問いかけてくださった気がします。
そして同時に、自分がつくり出したこの環境にて、自分が大好きだと思う人たちと喜びの感情がたくさん共有できていることに、感謝します。
今日はファスティングデーです。昨日の人あたりダメージが強すぎて、今日はとてもだるいので、ゆっくり過ごします。
気持ちを切り替えていきます。
田中素子