無期限休講 Day63「資金調達」
こんにちは。田中素子です。
今日は、宣言解除に伴い、医療従事者への感謝とエールを込めたブルーインパルスの飛行が行われました。
東京上空を真っ直ぐな飛行機雲の線をつけながら飛ぶ姿を見て、制約はあれど、自由に動いても良くなったんだなぁと実感しました。
といいつつも、昨日も今日も、銀行に行ったのみでずっと家にいます。
思えば私は、元々家が好きで、掃除や花を育てたり、部屋を綺麗にすることが好きで、自分の部屋で好きな音楽を聴きながらコーヒーをゆっくり飲む時間なんて至福すぎて、正直、カフェに行くよりずっと好きなのです。
ですが、昨日引きこもっていた理由は別でした。事業計画を立てていたのです。理由は資金調達のためです。
今回のコロナ禍で、国からの持続化給付金や特別定額給付金、都からの感染拡大防止協力金など、たくさんの補助金や支援金が出されています。いずれも、簡単な手続きでできるので、とてもありがたいです。
そして、今回、新たに「小規模事業者持続化補助金」の申請をする事にしました。5月の中旬辺りから分厚い資料を読み、渋谷区役所に資料の請求をして、どういう計画でどのくらいの売上をつくり上げていくのかを数字と文字で説明していく資料をつくりました。
前述の支援金や補助金の様に、書類を出せばお金をもらえるなんて簡単なものではなくて、きちんとした経営計画を立てて申請して、審査されるものです。慣れない仕事はとても大変で、昨日はずっと張り付いて事業計画書をつくっていて、何度も何度も見直して修正して、やっと完成して提出メールを送った時には朝になっていました。
先程、とりあえず不備や修正箇所はないと電話があって、ホッとしています。(といっても、提出期限は来週なのですけど。)
今期は、感染症が原因で売上減少している月がある場合は「コロナ加点」がつくので、おそらく普段よりは審査に通り易いのではないかと思っています。
何故、資金調達をするのか。
一つ目は、今焦って売上目的だけで動きたくないからです。
近所の生徒さんは、解除されたなら通いたいと思われる方もいらっしゃるでしょうし、電車に乗っていらっしゃる方は、まだまだ抵抗があるはずです。何より、コロナは完全終息していないので、私自身3密空間は絶対につくりたくないです。
どちらの希望にも対応し、且つ安全性を確保するために、個人レッスン対応と並行して、休講期間中に実施していたオンライン「音楽の広場」は無料で継続する事を決めました。
この後も、第2波・第3波がいつやってくるのか見通しが立たない中で、もしかしたら、グループレッスン再開は1年以上先になるかもしれません。
そうすると、教室としては大打撃です。
でも、私は生徒さんも先生も「ジャックと音楽の木」のクオリティも守っていきたい。
その為には、まずは外部からの資金調達が必要だと判断したのです。
二つ目は、安全空間のための設備をきちんと整えたいからです。
音楽をやる限り、絶対に避けられないのが「密閉」です。であれば、その他のリスクをできるだけ減らし、また、密閉によるリスクも軽減させられる方法を考えて、思い切って設備を導入する事にしました。
これは、これから先もずっと必要になる投資です。
三つ目は、事業を継続させるためです。
事業を継続させる事は関わってくださる全ての人への責任です。その為には、資金を持っているだけではだめで、どこかで売上を取り戻していく事が必要になります。その為には、広報ツールをもっと強化させたり、認知度を上げる活動が必要になり、運転資金が必要になります。しかも、それは今すぐ動けることでは無いのです。なので、完全再開ができるであろうおおよその時期を予測して、その頃に向けて、計画的に動いていく事にしました。
と偉そうに書いてみましたが、経営者であれば誰でも考えてやっていらっしゃる事でしょうし、今までやっていなかった私が、子供から大人の経営者になっていく道のりなのだと思います。
そんなこんなで、昨日の深夜の静まり返った頃、集中して資料の見直しをしていたら、夜中の2:00にメッセージ着信音が急になって、心臓がビクッとしました。
経営者の友達でした。1人で会社に行って、来週からの再開の準備を、深夜までしていたそうです。
リーダーはみんな同じなんだなぁと思って、心強い想いがしました。
変わり目には、頭使って、お腹に力入れて、強い気持ちを持って変化に向かって行くことが必要なのかもしれません。
みんなが幸せでいられる様に。もちろん、自分自身も。短期間で、本当に学びがたくさんあります。
田中素子
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