無期限休講 Day70「街の音楽教室」
こんにちは。田中素子です。
昨日は、抗体検査から帰って夜中まで5月の会計処理をして、今朝は早くからシニアの方用のリトミックDVDの作製をしていました。ディスク印刷して、シニアの方々へ手紙を書いて、同封する資料をつくって梱包して、その間に1人オンラインセッションをして、ギリギリ15:00に郵便局窓口に行く事ができました。
更にその合間合間に、オンラインセミナーのお申込対応、請求書送付、入金確認、入金確認連絡...と、今までやってきた業種の仕事を総まとめした様な2日間でした。
一つ一つの作業に「お手紙書いて梱包してって、化粧品の仕事してる時にやったなぁ。」とか「こういう進捗管理、旅行会社の時にやってたなぁ。」とか「ここは経営企画やってた時を思い出して。」とか「社長秘書やっていた頃、こういう時こうしておく様にって社長に言われてたな。」とか、行動と記憶がセットで思い出されて、まるで過去の私が今の私の先生です。
やっと諸々落ち着いた郵便局の帰り道に、うだる暑さの中で目に入った、サンリッチライチサンフラワー。商店街を3周回っても忘れられなかったので、一緒に買って帰ってきました。
さて、この無期限休講ブログも70日目。あと2日で終わりです。
激動な中で、タイムリーに色々な事を綴ってきたので、読み返すと自分ながらに面白いです。書いてみてよかったです。
そして、3日後に再開、という段階で、強烈に気がついた事があります。いえ、もちろん事実として知ってはいたのですが、深く腹落ちした感覚です。
それは、私の音楽教室「ジャックと音楽の木」は「街の音楽教室ではない」という事です。
創立2年2ヶ月でコロナ禍に突入してしまった、たった一部屋でやっている、まだまだ人数もそんなに多くない、とても小さな教室ですが、歩いて来られる方から県をまたいで通ってくださる方まで、薄く広く生徒さんがいてくださっている「特徴がある」音楽教室です。
そして、文字通り、1歳さんからシニアクラスまで、そしてプロフェッショナルクラスまで多様な年齢層と目的があります。
このコロナ禍の中で、回りの先生方が主宰されている音楽教室に比べて、一つ一つの動きが遅れてしまう事に焦ってみたり、焦らない様に自分の頭できちんと考えて納得して動こうと言い聞かせても、情報に振り回されそうになることが多かったのですが、悩みが違ったのだとようやく気づくことができました。
近い生徒さんたちは、きっともうレッスンを再開してほしいでしょうし、遠い生徒さんたちはまだきっと怖いですよね。
指導者クラスの中には、首都圏エリアを越えていらっしゃる方もいます。
シニアの方に至っては、まだ電車に乗る環境をこちら側が作るわけにいきません。
「いっせーの」で何一つ決められないのです。細かく細かく先生方に分担をお願いし、またそれをそれぞれの先生が快く引き受けてくださり(そして、私としては、今まで支えてくださっているそれぞれの先生方に、少しでもお仕事をお願いする事ができて)、やっとやっとの段階的再開です。
今まではいつも、過去の私が先生でしたが、今回は、今の自分が決めていく事ばかりでした。
再開の難しさを想像して、眠れぬ夜があったのもその為です。ちょうど3週間前でした。
それは、開校の3年前に「このエリアでやりたい」と、地図を指さしたあの頃から続いてる夢。
全員の顔が見られるのはいつになるのかなぁ、と想いを馳せながら、みんなにとって1番幸せな方法を見つけて、一歩ずつ前に進んでいこうと思います。
田中素子