ケンドリックが上位独占！「最新全英&全米チャート」(25.02.07 - 25.02.13)
こんにちは。
本日から新コーナー「最新全英&全米チャート」を始めてみようと思います。毎週水曜日に更新予定です。最新の洋楽シーンのトレンドをお届けする記事にしていきたいと思っていますので、末永くよろしくお願いします。
では早速見ていきましょう！
【全英シングルチャート】
1位 Messy (Lola Young) (3週連続)
2位 Not Like Us (Kendrick Lamar)
3位 Abracadabra (Lady Gaga)
4位 Pink Pony Club (Chappell Roan)
5位 The Days (CHRYSTAL)
6位 Beatiful Things (Benson Boone)
7位 Ordinary (Alex Warren) (初)
8位 APT. (ROSÉ & Bruno Mars)
9位 DENIAL IS A RIVER (Doechii)
10位 Luther (Kendrick Lamar & SZA)
(11位以下は初登場作品のみ)
13位 Born Again (LISA feat. Doja Cat & RAYE)
53位 Baby (Is It A Crime) (Rema)
56位 Tell Me (Sonny Fodera & Clementine Douglas)
61位 TWENTIES (GIVĒON)
74位 Open Arms (SZA feat. Travis Scott)
89位 Love Me Not (Ravyn Lenae)
91位 NOW IT'S GONE (IN PARALLEL)
98位 MUTT (Leon Thomas)
今週もトップの座を射止めたのは、ロラ・ヤングの「Messy」でした。これで3週連続の全英1位になります。まだまだ人気は続きそうです。
スーパーボウル効果でケンドリックが急上昇していますね。後述する全米チャートではもっとすごいことになってます。
そして期待の新星・ドーチー、アメリカに先駆けてトップ10に躍り出てきました。ヨーロッパでも着実に人気が出てきているようです。
今週の初登場作品は9曲でした。最上位となる7位にランクインしたのは、アレックス・ウォーレンの新曲。最近米英で人気急上昇中のシンガーで、元々はTikTokで活動するインフルエンサーなんだそうです。楽曲の方はフォーク系の普通な感じなんですけどね。
BLACKPINKのラッパー、リサのソロ楽曲が13位にランクインしています。ブルピンメンバーのソロ楽曲では、ロゼの「APT.」に次ぐ人気楽曲になっていますね。レトロなディスコサウンドが心地いい良曲だと思います。今月末のアルバムリリースが楽しみになってきました。
【全英アルバムチャート】
1位 Lover (Live from Paris) (Taylor Swift)
2位 Open Wide (Inhaler) (初)
3位 GNX (Kendrick Lamar)
4位 Harry Up Tomorrow (The Weeknd)
5位 Short N' Sweet (Sabrina Carpenter)
6位 The Rise and Fall of Midwest Princess (Chappell Roan)
7位 CAN'T RUSH GREATNESS (Central Cee)
8位 SOS (SZA)
9位 HIT ME HARD AND SOFT (Billie Eilish)
10位 The Highlights (The Weeknd)
(11位以下は初登場作品のみ)
17位 Polari (Olly Alexander)
23位 Parasomnia (Dream Theater)
24位 The Promissed Land (BLOCK 33)
75位 Sharon Van Etten & The Attachment Theory (Sharon Van Etten)
83位 Choke Enough (Oklou)
86位 Young Kingz Ⅱ (Krept & Konan)
92位 Cowards (Squid)
99位 Falling Out of View (The Bracknall)
1位はテイラー・スウィフトのライブ盤。フィジカルリリースに伴って再登場した格好です。不正をしているわけではないので非難こそしませんが、最近のテイラー、チャートクラッシャーみたいになってきてますね。あまりにも記録みたいなものにこだわり過ぎではないかと。あまり文句は言いたくないんですけど、彼女のゲリラ的なリリースのせいで、多くのアーティストが1位になる機会を逃してるのも事実ですからねぇ。
そして今週の「実質的な1位」は、「リリースまとめ」の記事でも紹介した、インヘイラーの3作目のオリジナルアルバム『Open Wide』。惜しくも1位はテイラーのライブ盤に阻まれてしまいましたが、初登場2位でも十分に立派な成績です！
当noteで紹介した作品だと、シャロン・ヴァン・エッテンが75位、オーケールーが83位、スクイッドが92位で初登場。いずれも評判のいい作品でしたけど、残念ながらチャート成績は振るわなかったですね。特に前々作で4位だったスクイッドの人気急落ぶりは気になりますね。
17位のオリー・アレクサンダーは、イヤーズ&イヤーズの元ボーカリスト。バンド時代と変わらず、エレクトロポップ〜シンセポップ路線のソロデビューアルバムです。センスは悪くないので、きっかけがあれば化けるかもしれません。
続いては全米チャート、見ていきましょう。
【全米シングルチャート】
1位 Not Like Us (Kendrick Lamar)
2位 Luther (Kendrick Lamar & SZA)
3位 TV Off (Kendrick Lamar feat. Lefty Gunplay)
4位 Die With A Smile (Lady Gaga & Bruno Mars)
5位 Squabble Up (Kendrick Lamar)
6位 Birds Of A Feather (Billie Eilish)
7位 APT. (ROSÉ & Bruno Mars)
8位 A Bar Song (Tipsy) (Shaboozy)
9位 Pink Pony Club (Chappell Roan)
10位 30 For 30 (SZA & Kendrick Lamar)
(11位以下は初登場作品のみ)
55位 TWENTIES (GIVĒON)
61位 Ordinary (Alex Warren)
68位 Born Again (LISA feat. Doja Cat & RAYE)
はい、ケンドリックが上位独占です。スーパーボウル効果恐るべし。客演参加も含め、トップ10に5曲、100位までに13曲をランクインさせています。
首位は「Not Like Us」。なんだかんだ今週が初めての全米1位なんですよね。この曲がドレイクをヒップホップ界の玉座から引き摺り下ろし、ケンドリックによる政権交代を成功させた様は、まさに現代の「Smells Like Teen Spirit」。それを裏付けるように、グラミーを受賞し、スーパーボウルでも話題になり、全米1位の称号までついてきました。これから何十年と語られる歴史的楽曲になるでしょう。
初登場は3曲。55位にランクインしたのは、ギヴィオンの新曲。オールディーズなムードが漂うソウルナンバーで、彼なりの意欲作だとは思いますが、ちょっとまだ楽曲として弱いかなと思います。方向性は悪くないので、今後も注視していきたいです。
【全米アルバムチャート】
1位 GNX (Kendrick Lamar)
2位 SOS (SZA)
3位 Harry Up Tomorrow (The Weeknd)
4位 DeBÍ TiRAR MáS FOToS (Bad Bunny)
5位 The Rise and Fall of Midwest Princess (Chappell Roan)
6位 HIT ME HARD AND SOFT (Billie Eilish)
7位 Short N' Sweet (Sabrina Carpenter)
8位 One Thing At A Time (Morgan Wallen)
9位 DAMN. (Kendrick Lamar)
10位 Good Kid M.A.A.D. City (Kendrick Lamar)
(11位以下は初登場作品のみ)
41位 Parasomnia (Dream Theater)
89位 Life Is Beatiful (Larry June, 2 Chainz & The Alchemist)
142位 Good Music To Lift Los Angels (Various Artists)
こちらも笑っちゃうくらいケンドリック圧勝ですね。3作がトップ10、5作がトップ100にランクインしています。
初登場は3作。89位には、ラリー・ジューン、2チェインズ、アルケミストの3人によるコラボアルバムがランクインしています。これ、わりと評判良いみたいなので、筆者もこれから聴いてみます。
ではまた来週もお楽しみに！