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『Brat』に続くダンスミュージックの名盤誕生!? 「先週のリリースまとめ」 (2025年1月第4週)
こんにちは。今週も「先週のリリースまとめ」やっていきましょう!
FKA twigs
『EUSEXUA』
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まずはイギリスのFKAトゥイッグスから。彼女の3枚目のアルバム『EUSEXUA』は、「プラハのテクノが流れるクラブで過ごした深夜のひと時からインスピレーションを得た」作品だそうで、全編に渡ってダンスミュージックで構成されています。
彼女の作品にしてはかなりわかりやすい感じになりましたが、相変わらず質は高いですね。他を寄せ付けない圧倒的な独創性もありますしね。
そして筆者が本作を聴いた時、「ある作品」と本作を比較した投稿をSNSでしたんですよね。そうすると、同じように「ある作品」と本作を比較している人がいて。その作品とは…
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チャーリー・xcxの『brat』ですね。昨年一世を風靡して、既にダンスミュージックの金字塔との呼び声の高い作品ですけど、これと対になる作品として本作を位置付けたいんですよね。どちらもダンスフロアが根幹にあるアルバムで、メインストリームの『brat』に対し、『EUSEXUA』はアンダーグラウンドな質感がある。さらに、『brat』はイケてる女性を指す流行語になったのに対し、『EUSEXUA』はダンスフロアの多幸感を表す造語として機能する。こうして比較できる要素が満載なんですよね。
昨年末『brat』が、各メディアの年間ベストアルバムで軒並み1位に選ばれていた時、実は筆者は心の底からこれに納得できていなかったんですよね。なぜなら、その背後に抱えてるシーンがいまいち見えてこず、ダンスミュージック界に輝く孤高の作品だと思っていたので。しかし、『brat』に負けず劣らずの優れた作品がリリースされたことで、ここからUKダンスミュージックシーンが活性化する期待が高まっています。
Central Cee
『Can’t Rush Greatness』
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続いてはイギリスNo.1の人気ラッパー、セントラル・シーの『Can’t Rush Greatness』ですね。もう何年も前からシーンにいる人なので、これがデビューアルバムなのは意外なんですけど(笑)。
以前からの彼の路線をそのままに、全編に渡ってUKドリルのアルバムですね。本作からは上に貼った2曲が特に再生されています。重低音でグイグイ攻めてくるビートはカッコいいんですけど、様式化されたドリルビートの範疇に収まるものなんですよね。ラップスキルは申し分ないので、トラックを見直して欲しいです。
Teddy Swims
『I've Tried Everything but Therapy (Part 2)』
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「Lose Control」の大ヒットによって、一躍世界的アーティストの仲間入りを果たしたアメリカのシンガー、テディ・スウィムズが、2作目となる『I've Tried Everything but Therapy (Part 2)』をリリースしました。
前作に引き続き、全編ブルーアイドソウル色の強いアルバムとなっていますが、クラシックなソウルを聴かせたいのか、モダンな感じに聴かせたいのか、いまいちはっきりしないんですよね。すごく中途半端な感じというか。そこのところが、ソウルの上澄みだけを掬った感じに聴こえてしまってるような気がします。
Mogwai
『The Bad Fire』
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最後に紹介するのは、スコットランド出身のポストロックバンド、モグワイ。90年代から活躍する彼らの最新作『The Bad Fire』。筆者は彼らのディスコグラフィーのうち、初期の数枚しか聴いたことがなかったんですけど、本作を聴いてかなり驚かされましたね。
彼らの持ち味である轟音ギターサウンドは、要所に絞って用いることで楽曲にダイナミズムを与え、さらに全体的にシンセを大胆に絡ませることで、以前のような狂気じみたサウンドではなく、すごく美麗な質感に仕上がってるんですよね。円熟味を増した彼らの最新作、是非聴いてみてください!
今週もいかがでしたか?筆者はFKAトゥイッグスのアルバムをとにかく愛聴しています。奇しくも今回紹介した4枚のアルバムが、全英チャートの中間発表で1位〜4位を独占していました。1位がテディ・スウィムズ、2位がセントラル・シー、3位がFKA、4位がモグワイですね。この熾烈な1位争いを制するのは誰か?今週末の発表を楽しみに待ちましょう。
そして今週金曜日、この人がアルバムをリリースしますよ!
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ザ・ウィーケンド!
本作が『After Hours』『Dawn FM』に続く三部作の最終章。そしてザ・ウィーケンド名義で出す最後のアルバムだと言われています。今や彼は20年代を代表するトップミュージシャン。前2作も非の打ち所がない素晴らしいアルバムだったので、本作も楽しみです!
ではまた来週!
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