見出し画像

先週のリリースまとめ (9月第3週)

 それでは「先週のリリースまとめ」今日もやっていきたいと思います。今週は新作アルバムを5枚紹介します!


 まずはケイティ・ペリーの4年ぶりの新アルバム『143』。正直本作の評判は良くないです。ダンスポップとトラップが本作の軸なんですが、10年代に大概出し尽くされたサウンドばかりで。かといって楽曲に何かひねりがあるわけでもないですからね。完全に時代に置いて行かれた感じが否めません。


 次はアトランタ出身のラッパー、フューチャーの最新アルバム『MIXTAPE PLUTO』。彼、今年だけで3作目のリリースですよ!旺盛な制作意欲には舌を巻いちゃうんですが、これも内容は微妙なんですよねぇ。すごく聴きやすいアルバムだし、良質な作りではあるんですが、サウンド自体に面白さがないんですよね。過剰に楽曲を収録してチャート対策したり、過剰に客演を招いて話題性を狙ったりせず、しっかり作品の内容で勝負するスタイルには好感持てますけどね。


 続いてはジェイミーxx。ここのところUKダンスミュージックシーンから好盤が続いてますが、このジャンルに詳しくない方でも聴きやすいのは彼の最新作『In Waves』かもしれません。サンプリングを多用しながらも、現行シーンのサウンドを幅広く詰め込み、新しいけどどこか懐かしい音に仕上げた新旧のバランス感覚に優れた作品になっています。


 続いてはケイティ・J・ピアソン。彼女はイギリス出身のインディーポップシンガーですね。彼女の最新作『Someday, Now』で筆者も初めて彼女の作品を聴いたのですが、シンプルなアレンジながらソングライティング能力の高さが光る良質なポップロックが並んでいて、今後注目しておきたい存在だと思いました。


 ラストはアメリカのインディーロックバンド、ブライト・アイズの『Five Dice, All Three』。彼らはしばしば言及されるように「ネクスト・ボブ・ディラン」ですね。まずボーカルのコナー・オバーストの歌い方がディランまんまだし、楽曲もディランを想起させるものが多くて。それでもただディランの物真似にならず、アレンジを工夫して現代風にアップデートできていて、筆者も好きな作品です。


 ではまた来週もお付き合いください!

※最新のリリース情報や世界の音楽シーンの動向に関する記事をお届けします。この記事は無料で全てを閲覧できますが、応援していただける方は是非この記事を100円でご購入いただけると、記事を書くモチベーションになります。ご協力をよろしくお願いします。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?