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旅前編:旅に出た理由

ここからの3記事は、note企画用に投稿していきます。
これまでに書いてきた旅ログを感情にスポットを当てて書いたものになります。

長めのまえがき

ごくごく普通の一般人。
身長も体重も平均的。
正直体重は、平均より少し重いと自覚。

たぶん顔も平均的で、誰かに似てるとよく言われる。
これといった特技もないし、特別な職業にも就いてない。
つまりどこにでもいそうな人。

自分と向き合うのが苦手。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手。
今も苦手で、気持ちを言葉で表すのは難しい。
嬉しい、悲しい、切ないとかそういう言葉で表せるときはいい。
だけど、嬉しいにも色々あって、私はそれを言葉に治すうまい方法がまだ見つかっていない。
悲しいや切ないは、嬉しいよりももっと複雑な気がして言葉にするのは難しい気がする。

そんな私が世界一周をしてきた。
世界一周なんて特別なことでもなくなった時代かも知れない。

それでも、やっぱり誰かに知って欲しくなった。
もともとは受け身オンリーの性格で
発信する側なんて考えたこともなかった。

でも、仕事を辞めて1人になって
社会の輪から外れて
自由になったら人との関わりが減った。
だから私はここにいるって知って欲しくなったんだと思う。

誰かの心を打つ文章を書けるわけでもないし、感動的な写真を撮れる手腕がなくても発信してみようと思った。

そして、noteを始めて気付いたこと。

私情を入れる方が反応があるということ。
情報だけのものより感情や思いの言葉が入ったものの方が、人は頭に入りやすいのかも知れない。

これから公開するのは、私が、旅前・旅先・旅後で思ったことを表現した文章です。
今回のnoteの企画に出してみようと思いました。
思ったことを文章にして発信するのは、日記を公開している感覚に似ています。
実は、これは私にはかなりハードルが高いことです。
とんでもなく恥ずかしいからです。
でも、noteを始めたことでその作業をするきっかけになりました。
だから、今回の企画をきっかけに自分の気持ちや当時感じていたことをメインに記事を作り直しました。
思ったことを表現しているとはいえ、感動的でもありません。
ちょっと厨二病みたいな表現をしてる時もあります。
コイツ痛いな〜って思いながら読んでくれたら丁度いいかも知れません。

これが私のタイミングだった

2022年3月31日。
私は、仕事を辞めた。

仕事を辞めたから世界一周に行くことにした。
世界一周のために辞めたんじゃない。

大好きな仕事がどうしても嫌になった。

仕事に挫折して辞めて
仕事がなくなったら案の定、空っぽになった。

だから 今しかないと思った

子どもの頃からやってみたかった世界一周。
今までも何回か行きたいと思ったタイミングはあった。
大学3回の時
3.11の時
就職3年目

どれも実行まで移せなかった。
仕事が嫌になって辞めたという後ろ向きなタイミングだったけど、
これが私の世界一周のタイミングになった。

空っぽだったから死んだつもりで旅に出ることを決めた。
今後の人生で こんなにも自分のために時間を使えることはないだろうと思った。

アホみたいやけど
泣きながらマジで親に遺書も書いた。

絶対帰ってくると書きながら泣いた。

幸いにもその遺書が誰かの目に触れることはなかった。

ちゃんと帰ってきたよ。
ただいまって言えたよ。
心配かけてごめんね。
何も言わず 送り出してくれて ありがとう。

パスワードとか口座を書いた100均のノートに遺書を挟んで置いといた


2022年 地球の旅

コロナ禍と深夜でガラガラの成田空港

大袈裟なタイトルをつけているけど
本人にとってはそれくらいの感覚だ。

2022年の9月2日。
私にとっては、一生忘れない日になった。
1人で世界一周に行った日だから。

たった3ヶ月。
それが私の世界一周。

たぶん 荷物は少ないほう

モンベルのバックパック35L。
TGIFのバックパック20L。
その2つが私の荷物だった。

たった3ヶ月とはいえ
日本とは勝手の違う国で過ごす荷物としては
たぶん少ない方じゃないかと思う。

もちろん欲しいお土産はいっぱいあったし、
持って来たらよかったなぁって思ったものもあった。

旅していくうちに増えるだろうなぁって思ってたけど、
結局そんなには増えなかった。
旅立った時と同じバックパック2つで帰ってきた。
でも、本人としてはこれで満足な旅ができたと思っている。

大事なものは一人一人違うから
旅の荷物は人によって変わる。

荷物だけを見ても面白い
その人の大事なことが見えるから。
映像にこだわる人はカメラの荷物が多くなる。
服にこだわる人は服が多くなる。

じゃあ、私は?

今回の旅で大事にしたことは
子どもの憧れた景色をしっかり目に焼き付ける
無事、日本に帰る
この2つ。

目に焼き付けても忘れるだろうけど、
カメラの画面を見るよりは自分の目で見ようと思ってた。
写真にも残すけど、そこまでこだわらない。
撮りたいなって思う映像はあるけど、プロのカメラマンじゃないしなって思ってた。

帰ってきた今も
素人が撮った不器用な写真に何よりも自己満足しているからそれでいい。

3ヶ月私の歩く家だった
貴重品を入れていたので、こっちはマジで肌身離さず持ってた


初心者なもんで

さて、行くヤツになるか行かないヤツになるかで
私は行くヤツになる方を選んだ。

行くと決まれば具体的な準備に入る。
先の通り、今までも3回くらいマジに行こうと考えた時があって、その時に調べてたことを掘り返した。
名前だけでときめいた世界一周航空券で行こうって決めた。
これは、学生時代から知ってたもので、いつか行くならこれを利用したいなって思ってた。

せっかく行くんだ。
行きたかったところに行こう。

よかったって自分に安心した。
仕事が嫌になって辞めて、何にもなくなったと思ってたけど
少しだけワクワクしてきた自分に安心した。
まだ元気残ってるやんって思えた。

今まで行ってなかった国。
絶対行ってみたかった景色。
それを見に行こう。
それだけだった。

終わったらどうなるかなんて考えなかった。
ただ子どもの頃から行きたかったところに行くだけ。
子どもの頃から見てみたかった景色を見に行く。
それだけだった。

国をピックアップするのは楽しかった。
ゴールを決めず、期限を決めない旅の仕方も憧れるけど。

1人はやっぱり怖かったし、ルートのない旅も心細かった。
なんせ世界一周は初心者なもんで。

旅の仕方は人それぞれ。
チキンな私らしいゴールと期限の決まった旅の計画だ。
それでも、途中で本当に延長したくなったり、全然違う国に行きたくなったらそれでもいいと思ってた。

単純でミーハーな私らしく
ピラミッドとウユニ塩湖とラピュタは絶対見に行くって決めて。
絶対行きたい国を考えるのはすごく楽しかった。

終わった後、空っぽにならないように。
それだけはなぜか行く前から構えてた。
賢い人は、テーマやゴールを決めて旅をするんだろうけど、
私の場合はただ行きたいから行くってだけだった。

終わったら空っぽになることが想像できたから、そうならないようにしようって、心のどっかでちょっとそんな焦りもあったかな。


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