フィジカルで聴く 90年代の邦楽 ①(クラブ・ミュージック編)
93年。
アメリカの大学をドロップ・アウトし、帰国してすぐ東京に出た。その頃から、そして今もハッキリ言って邦楽については知識が乏しく全くもって詳しくない。当時はグランジやUSインディ・ロックにどっぷり染まっていたため、東京で出会ったいわゆる”渋谷系”や“クラブ・ミュージック“にカテゴライズされていた音楽の”お洒落さ”に、最初は気後れしていた。特に「クラブ系」には激しく気後れし、どことなく窓の隙間から羨望の眼差しで眺めるような聴き方をしていた。それでも気がつけばCDやレコードを買い、その音たちが鳴る場所へ足を運び、そんな音楽を体感する日々を送っていた。
今回はその頃に聴いていたそのジャンルの音をフィジカルで聴き返し楽しむという企画。完全に個人的趣向なので、あれが無いじゃないか、これが無いじゃないか、など色々とあると思いますが、どうぞお許しください。
①
Silent Poets
Potential Meeting(93年)
おそらく人生で1番聴いているインスト曲。アルバム自体素晴らしいが、この曲の良さは桁違い。一生聴いていられる。
「Moment Scale(Remix)」
②
Spiritual Vibes
Spiritual Vibes(93年)
最初にchillという事をふわっと感じた曲。心地の良いフルートの旋律と、暖かいバスドラの音に魅了された。
サブスク未解禁!(2024,2時点)
「One Blue Moment」
③
GOTA & The Heart of Gold
Somethin` to Talk About(1993年)
屋敷豪太さんの1st。
Soul Ⅱ Soul のビートを聴いてかっこいいなぁと思っていたら、どうやら日本人が関わっているらしいと知り、屋敷豪太さんの名前はインプットしていた。ソロが出ると知り、すぐに入手したのだったと思う。そしてハマったのがこのアルバム。そして、この曲。
サブスク未解禁!
「Groove Ride(Funky Monks Series1)」
※映像、Audioなし
④
竹村延和
Child`s View(94年)
結局この1stが竹村さん名義のアルバムで1番好きなのかなぁ。今までロックしか知らなかった人間にとって、この洗練された音は衝撃だった。
サブスク未解禁!(2024,2時点)
「for tomorrow」
⑤
United Future Organization
No Sound Is Too Taboo(94年)
DJという存在が何かもよくわかっていなかった頃に耳にして、え?これ誰が何を演奏しているの? ん? 3人で全部の楽器?などと、見当はずれの疑問を持ったけれど、その音とユニット名のオシャレさに無性に惹かれた。
「United Future Airlines」
⑥
Natural Calamity
Andalucian Moon(95年)
1番好きなこの曲、歌が“stephanie heasley“とあるがこのアルバム以外で他に参加しているものを見つけたことがない。独特の雰囲気があって非常に良いので他でも聴いてみたかったな。
「After All Those Years PartⅡ」
⑦
idyllic records compilation
New Chapter(95年)
全てはこのコンピレーション・アルバムからスタートした。
このジャケを気に入ってジャケ買い。そうしたらなんと、サイレント・ポエツ、スピリチュアル・ヴァイブス、ナチュラル・カラミティ、竹村延和と、その後ハマりまくった大好きなアーティストが勢揃い。ここから遡って、この4アーティストのアルバムを入手、聴きまくりました。
サブスク未解禁!
※映像、Audioなし
⑧
藤原ヒロシ
「ユーリ」(96年)
著作権絡みの問題だろうか、アルバム収録曲で最も好きな2曲がサブスク未解禁。どちらもVocalが映える素晴らしい曲。
Janis Ian 「I Dance Alone」 Phoebe Snow 「My Emotion」
⑨
Soul Bossa Trio
Nature Vision(98年)
これまたジャケオシャレなのよね。ゴンザレス鈴木さんのソロプロジェクト。このアルバムには畠山美由紀さんやマンディ満ちるさんなども参加。あと、オマー・ハキムも!まぁ、カッコいいのよね。
初期のアルバムはサブスク未解禁が多い!
「Rain Flow」
⑩
Monday Michiru
Optimista(99年)
マンディ満ちるさんのアルバムは実は結構持っていて、このアルバム以前のものでも、ジャズ・ブラットやデリシャス・ポイズンなど好きなアルバムは多い。ただ、このオプティミスタ含む初期の作品はほとんどサブスク未解禁。フィジカルで持つべきアルバム。マンディ満ちるさんは純粋なヴォーカリストだと思っていたのだけど、クレジット見たら僕の好みの曲は御本人作詞・作曲の楽曲が多く、プロデュース・アレンジも本人。すごい才能だな。スーパー美人だし。
「Let It Go」
さて、今回はフィジカルで聴く、90年代の邦楽(日本人アーティスト)①「クラブ・ミュージック編」をやってみました。今後、第2弾~第5弾くらいまでやってみようかなぁ、と思っています。