愛媛に初めて来たときのこと。
忘れないように書いておこうと思う。
生まれも育ちも関東の埼玉県。結婚が決まり、なんやかんやで愛媛に嫁ぐことになった。忘れもしない7月2日、飛行機で一人松山へ。
持ち物はちょっとした手荷物だけ。明日には新居になるボロアパートに2トントラックがやってくる。
チケットを握りしめる。飛行機だって一人で乗ったこともあるのになんだかドキドキする。旅行とは違う離陸。もう戻れなくなるかもしれないという気持ちで胸がいっぱいになる。
たった90分の空の旅。
きれいな瀬戸内海を見て、涙がでてきた。
私はこの地でやっていけるのだろうか?
親も親戚もいない、友達とも離れ仕事もやめて、右も左も分からない、地名もわからない。明日のご飯を買うところも知らない。
誰にも言えない不安が襲う中の着陸。いつもより耳も痛い。
しかも四国ってテレビ東京映らないんだよ。明日から何を楽しみに、テレビ見たらいいんだ。
さらにこんな時に限って携帯の調子が悪い。降りたら公衆電話探して、彼(数日後には夫)と合流しなきゃ...。
·······あれから5年。また夏が来る。
当時は、聞き取れず、愛想笑いしていた大家さんの方言が、今は一緒に笑えてる。坂を下れば、スーパーがあるし、仕事終わりに飲みに行ける友達もできた。相変わらずテレビ東京は映らないが、AmazonPrimeでカバーできる。
なんとかなるもんだ。
四国にいるからには!とお遍路も始めたり、関東よりも熱い祭の時期があったりと奥が深い愛媛県。
都会から地方に行ったからこそ見えてくる。愛媛の暮らし、いい感じ♪そんな私の日常や趣味の話、御朱印やお遍路の話を今後も書いて行きます!
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